時間移動

僕の部屋から見渡せる空間いっぱいに満たされた雨が僕を不当に悲しませる。


たとえば何の前触れもなく鳴った電話で僕は1年前に引き戻される。


そして僕は突然ガエハウスの床暖房の死を告げられるのだ。


これから僕がしなければならないのは渡欧中の施工会社の死亡確認で、僕は改めて長さんの死を悲しいとか思うのだ。


だから僕はいま世界平和よりも強く明日の晴天を願う。


それで明日はきっとハッピーキャンパー。