2003-03-01から1ヶ月間の記事一覧

年度末

東の空が薄明るくなってきた早朝の新宿には花束を抱えたもの凄い数の卒業生たちがあふれかえっていた。もう 6年の付き合いになる都立大の仲間たちも別れを惜しみながらもそれぞれの帰宅方面に散り散りになって行く。都営新宿線方面は僕だけで、僕はまた一人…

脳の恋人

一方で僕は玄関のレバーハンドルをジャスパー・モリスンにしたいんだけど予算内かどうか確認していた。先生には内緒で押し通してみようか。また遊びにきてください。と言い残してM本は研究室を去っていった。大掃除はおろか謝恩会にも顔を出さないらしい。僕…

ガエハウス鉄骨工場

4時間近い打ち合わせを終えた後鉄骨をつくってる工場で原寸チェックがあったので千葉県は柏まで赴くことになったのだが一緒に移動の塚ちゃんがスイカとかパスネットでどんどん行っちゃうその横で往復にかかった交通費が2000円。なんてこったい。 原寸チェッ…

X50%、Y100%

連日の船橋にてアトワンオープンハウスの日曜。 僕はちょっと早めに出て初めて東葉高速鉄道に乗り生まれ故郷の北習志野で途中下車した。 この東葉高速鉄道は僕が小学生の頃からできるできると言われていたけど立ち退きがうまくいかないとかで結局僕が大学は…

猟奇的な彼女

社会的な休日を口実に映画「猟奇的な彼女」を見た。 韓国のラブコメなんだけどヒロインのその猟奇的な彼女がとても魅力的で思った以上によかった。背も高くてスラっとしてて黒髪がきれいですぐ殴るし二言目には殺されたい?とか言っちゃう超気のつおい女のコ…

戦争について

この戦争ってば僕の理解を完全に超えているから語ることができない。 ただ僕が思うのは民主主義国家には幻想の滅んだ国と幻想しか拠り所のない国があって、僕は痛みも歴史も持ち合わせていない国に生まれなくてよかったということだ。 大きな物語の崩壊と同…

ANDREW W.K. LIVE@赤坂Blitz

たまたま前日食った鰹のたたきが当たって最悪の体調の中、正直僕はそこまで好きじゃないんだけどこの異常に暑苦しい男が何故この時代にブリッツを2日抑えられるほど人気が出たのかに興味があったので、そのテンションの高さでは絶対に右に出るものはないと思…

テレビと住まい

ふと何気なくテレビを見てたらSHARPの液晶テレビのCMが世界の名作住宅を訪ねてという字幕と共にバラガンの住宅を映していてあれ?と思ったら「テレビは住まいのお荷物でした」とかいうコピー。(URL) 勿論小さく薄くなったことをアピールしたいだけなんだろう…

唯一の春休み

うちの先生が週末京都に行っていないのと現場が鉄骨待ちで停滞気味なのがたまたまうまいことタイミングが合って、週末は唯一の春休みと称してM本の実家の菅平のホテルにスキー/スノボに行ってきた。 行ってみるとかなり大きなホテルで100室くらいある感じ。…

無駄な税金

現場で墨出ししてみたらやっぱりあってなくて、それをやっぱり無理なんですよとかいってごまかしてる東京鉄筋が憎い。だったらなあなあでやるんじゃねえよ。ちょっとキレる。穏便にキレる。 その現場監督に塚本先生が新聞に建築界のスーパースターってでてま…

右往左往

先日の右脳と左脳の話って手の届かない領域に責任転嫁してすごく無責任だなあと思うんですけど、 ローファイが何でウケルかってつまりはそういうことなんじゃないかなあって思ったり。 例えば環境問題とかもテクロノジーとして追及しすぎてしまうと左脳の領…

文化庁メディア芸術祭

対して学校で一仕事を終えた帰りに寄った文化庁メディア芸術祭の方はすごい人手でちょっと萎え。大きく分けてマンガ/アニメ部門とデジタルアート部門があって、後者ではデジタルアートとくくってしまっている中にもかなりいろいろなジャンルがあってゲームだ…

ヴォルフガング・ライプ展@国立近代美術館

朝学校に行く前に土曜だしいいかと思って国立近代美術館に寄ったのは、昨日までの雨が嘘のように気持ちよく晴れた朝がぽかぽかと春を感じさせる陽気だったからに他ならない。 ヴォルフガング・ライプは米や花粉を床に撒いたり大理石にミルクを張って石のよう…

地価の勾配

今日はなんだか鹿島育英会奨学生の懇談会みたいなものがあってそれに顔を出してきたけれど蓋を開けてみたら石川六郎とか、門内輝行とか木村孟とかスゴイ人たちが集まっていてビビッた。その席で自己紹介をして下さいと言われて自分の興味あることについて僕…

四月物語/岩井俊二

最近小説が映像になるときのギャップを明らかにするべく、未見の映像化された小説を読みまくっているんだけど、昨日岩井俊二の「四月物語」を見て小説よりも小説的だなと思ったのは、ストーリーのないシーンを見せるのが上手いからかなあと漠然と思った。

中間管理職は辛いよ。

「この踏み面やっぱり761に変更したいんですが」 「実はそれもうつくっちゃったんだよねえ」 「ええっ?」 図面承認の前にできてしまった外階段に対して、鉄骨屋の木村さんには直しますと言わせて電話を切り、大先生にできちゃってるんで無理ですと言い、結…

どっちつかず

意志なくして悪者になるのは嫌だなあとずっと思っていたけど昨日のニュースで小泉純一郎のあまりに頑ななどっちつかずな態度を見てああこれは歴然としたストラテジーであってずっと日本人はこうであったしこの姿勢というのは欧米の価値観の強い国際社会の中…

ekiden/浜本正機

関連話でekidenというひどい映画をおかんが借りてきたので見た。 これは田中麗奈が出てなかったら本当に15分くらいで見るのやめるような映画でしたけど、 陸上をやっていたものとしてちゃんと中村俊介(マギー司郎とCMに出ていた男)が走れていることに驚い…

玩具修理者/小林泰三

最近黒い本にはまっている。 黒い本というのは文庫本の書棚で一際異彩を放つ角川ホラーの本のことで、背表紙を見ただけでジャンルが分かる優れものである。 で瀬名秀明や貴志祐介などが受賞したり、作品が頻繁に映像化されたことでその後も何かと成功を収め…