2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

空中ブランコ/奥田英朗

神経科医師伊良部シリーズ第2談。それぞれが患者の視点から書かれているからインザプールから読んでいくと伊良部という1人のキャラクターがいろいろな人の視点から語られていくのが面白い。自分の願望を体現した存在の行動が非常に痛快。

SDレビュー2006

最近建築を見てヤラレタと思うことが多いのは今の建築が重箱の隅をつつくようなやり方をしていて 誰しもが考えられそうなその残りをつつかれているからではないかと改めて思う。 そういう中では井坂幸恵さんの作品はテーマとしても大して新しくないけど 探求…

つっこみ主義

夕飯を食いながら笑いについていろいろと談義していくといつの間にかお笑いの話に。そもそもボケがいて突っ込みがいるという80年代漫才ブーム時代に確立されたお笑いの形式をモダニズム的お笑いとすると、その後のポストモダニズム的笑いがどうなっていった…

美女と資本

来年の1月から5月まで森美術館で開催される笑いをテーマにした日本美術展の会場構成をなぜかうちの事務所でやることになり、担当になったのだがデザインとして”笑い”を考えるのが好きな僕にはうってつけ。 この日打ち合わせの後、実際に美術館を見に行く。GU…

脱東京派

高校の時の陸上部の友達でずっと東北の方に行っていたzcが3連休でこっちに帰ってきていたのを捕まえてtmrやgntを交えて飲む。 薬剤師の免許をもつ彼は今岩手の山奥の工場で、健康食品の品質を舌によって管理しているという今日び信じがたい仕事をしているら…

S邸オープンハウス/cma

緑の多い藤沢の傾斜地に建つ3つ股平面の住宅。造園屋さんのように木々が植わる中にチークの貼られたボリュームが切り株のように建っていてうちの事務所にしてはキャラのある住宅だと思う。ただ外と中の有機的な関係をあまり感じることができなくて非常にもっ…

夏休み3 大阪

2日目。京都に行くでもよかったのだが、もはやこれ以上アミューズメントパーク的なところを歩くのがイヤな感じになって大阪の街に出る。なんば周辺を歩くと電気街的な場所から一歩はいると家具問屋街みたいになって、東京より身近なスケールで、それでもなお…

夏休み2 大阪

夏休みを2日まとめてとるのでどこに行きたいかと彼女に聞くとUSJと言うので、一瞬躊躇したが、こういう機会でもないとなかなか旅行で大阪に行くこともないだろうというのととにかく東京でない都市に触れたかったので行ってみることにした。 朝早く東京駅から…

確認申請

担当住宅の確認申請を提出するために鎌倉市役所へ。都市計画課や道路調整課、下水道課から住居表示係までいろいろな課を回って判子をもらっていくうちに、僕はドラクエでオーブ集めを考えた人は、この確認申請に着想したに違いないと妙に確信をもつ。文化財…

インザプール/奥田英朗

原因と対処が一対一対応でないという複雑な現代社会の構造が非常にうまく描かれている。精神科がカテゴリとして確立することによってこそ顕著になる現代病がもつ、普通であることと異常であることの微妙な差異の描き方が巧い。

SF魂/小松左京

SF好きを自称しながら実際には余り読んでいない僕で、実は小松さんの本も一冊も読んでいない。図書館の新書のところで見付けて何気なく手にしたけど、核兵器によるこてんぱんな敗戦があって、急激な経済成長があってその中で日本のSFが一様に科学の発展を憂…

大会発表〜シモンさよならパーティ

駅から住宅地を抜けた奥にある神奈川大のロケーションが面白い。発表自体は1年も前の論文なので、僕も論文脳になっていないから質疑応答がきつかった。言いたかったのは比較可能な社会=現代性のコンテクストとして洗い出すこと。ひとまずこれで2002年から…

社会の未来を思うこと

大会論文発表練習のため会社を抜け出し夜遅くabwに向かう。事前にabwに電話を入れたらt元師本人が出たのをkrvと勘違いして、tちゃん帰ってきてる?と言ってしまったがために、非常に横暴なt元師。新聞から金正日の顔写真を切り抜いてスティックのりで愛用のP…

密度と距離

銀座のギャラリー小柳での個展のために来日しているカメラマンのルイザ・ランブリが見学したいということでMESHを案内する役回り。約束の時間を30分ほど過ぎた頃になってやっと、彼女がイタリア人だったことと、イタリア人と時間の関係について思い出した僕…

LENS/KKP

小林賢太郎プロデュース公演シリーズ。 暗転しない舞台での絶妙な出演者による絶妙なやりとりがつづく。 見ていてふと小林賢太郎は記憶の使い方が非常にうまいのだと気づく。 確かに5分くらい前にそういう仕草をしていたよなとか 見ていて頭の時間を横断して…

09B納涼会

久々の土曜休み。昼くらいからビールを買ったり肉を買ったりして用意する。 家の前の荒川河川敷にバーベキューセットを運ぶとバラバラと人が集まりだすこと計7人。 広い空の下でフリスビーをしたりキャッチボールをしながら ビールを片手に肉をつまむ。 伸び…

constant music2 / the Miceteeth

最近僕の中で起こっている空前のスカ/レゲエブーム。 自由に踊れそうな空気がたまらないのだと思うけど 日本のスカバンドとして僕の中の頂点にいるthe Miceteethの新譜。 南の方のビーチにもって行くなら最適な音楽。 ホーン隊がごっそり抜けて音的にだいぶ…