2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

阿修羅ガール/舞城王太郎

ミステリーから脱却するために構成を複雑にしたまではよかったけど、結局小説の最終的なテーマがミステリーじゃなくなってその構成の方にシフトしきってしまうところが頂けないB級小説。こういう複数の別なストーリーをつなげていく小説の構成といえば「世界…

東武ワールドスクエア

東京駅や帝国ホテルから今は亡きWTCやらエンパイアステートビルやらピラミッド、サンピエトロ、サグラダファミリア、アンコールワットから清水寺、金閣銀閣までとにかく世界の名建築が1/25の同スケールで全て表現されていて面白い。実はピラミッドがWTCの半…

オペラ座の怪人

初めて「オペラ座の怪人」を見たけどオペラ座が実際の話の舞台なので話の中でオペラをやることが入れ子の構造になっていて面白い。これをオペラで見るとその構造の一部になるから更に面白いんだろうと思ったが、映画化してしまうとその入れ子構造との距離が…

アトワンオープンハウス「照井邸」

京王線で八王子に近い北野という郊外に建つヘアサロン+住宅。アトリエワン初の中庭が、黒い塊の中に黄色くかきとられて隣地の駐車場に開いている。僕はアトワンの作品には敷地に対するボリュームの置き方なり隣地を考慮した窓の開け方なりのうまさに、塚本さ…

パッチギ/井筒和幸

アメリカもイラクも日本も北朝鮮もとりあえず武器とか捨ててみんなで殴り合いして、今回は引き分けってことにしようとか言って世界中の歴史の教科書とか全部燃やしてしまえたらいいのに、とか年甲斐もなく思った僕は、こいつは文句なく面白い映画だ思う。「G…

アルファヴィル/ジャン・リュック・ゴダール

ガタカもそうだったけどSFというのはCGがなくても、現実の社会で当然のように体系化されている「構造」を破壊し捏造するだけでつくりうるのだ、と改めて気づく。 このアルファヴィルという都市で破壊されているのは「非論理的な発言と行動」であり、厳しい規…

この人の閾/保坂和志

一番好きな作家にあげる一人の代表作(芥川賞受賞)を実は読んでいなかったのを古本屋で単行本で見つけて買って、読んでみるとその後の彼の作品のベースとなっている認知と意識の間にある深層への誠実な追求でしかないが、やはり面白い。 特に表題作でない「東…

分裂せよ

いつもより早く帰れるようなってテレビをつけたらたまたまやっていたTBSの特番がなかなか興味深かった。戦争報道や大統領戦に隠された演出を筑紫哲也が暴いていくのだが責任を負いきれないと思ってか爆笑問題によって半ば冗談として茶化される。この番組の演…

ゼミドス

後輩が僕のゼミを称して先生に刺されるためのドスの用意だったと言ったまさにそのドスを用意しているところに高校の陸上部の友達から電話が鳴って、しばらくアメリカに行っていた友達が2人も帰ってきてるから今日飲もうと行われたときに僕は迷うことなくオー…

瀬戸際から落ちて

もう半年学生やります。

Ligameisterへ順調な再開

寒い中見た去年のHSV戦を思い出す。 リズが戻ってきてサリハミビッチ(便利屋)、コバチ、ルシオ、リザラズの豪華DF陣。バラックとダイスラーを欠いても決めるべく人が決めて3-0。今年のMeisterは堅いかなー。 http://www.fcbayern.t-com.de/de/aktuell/spielb…

香港も反復する

旅先で僕もこういう写真ばかり撮っていたのを思い出す。http://www.photomichaelwolf.com/hongkongarchitecture/index.html

Mosche Safdie

音楽でもそうだけど僕の中で70s-80sリヴァイヴァルブームが起きていて、古い雑誌をめくるのが楽しい。見ていると完全に80年代に孤立した感覚を持っている人で今も生き残っている建築家もいれば、今見れば現代に通じた感覚でつくっているのに消えてしまった建…

神保町

実は通学で毎日通っているのにそれがあまり利用できていない街だったのは、街が動いている時間が非常に短く、その時間帯にそこを通らないためであったのだが、最近週に一日ゼミの翌日くらいは寝坊をして途中下車を楽しむことにしている。 今日は明倫堂書店で…

交換可能性を参照点とした固有性の認識について

僕の興味とはそういうことなのだと思ったのはライブの開始が15分遅れている間に気づいたことで、その時目に入った僕の前にいた女の子でたぶん誰が見ても文句なしにかわいいのだけどあごにものすごく大きなほくろのある女の子を僕は瞬間的にすごくいいと思っ…

the Faint

音だけ聞いてもどんな編成なのかすら分からないようなバンドだったけど、始まってみるとドラムの前にボーカルとギターとベースとサンプラーが4人前列に並ぶ5人編成で、サンプラーは僕らの目の前で横を向いて踊り狂いながら鍵盤と機材をいじっているし、曲に…

vs借金

帰国以来2速辺りに入りっぱなしだった頭のギアが少しずつ回転数を上げて回り始めているのが分かる。頭脳の限界を感じることも少なくなかったから、ストレスはだいぶ削り落とされた思い。 後はモラトリアムとの闘いと思っていたところに奨学金の返還誓約書204…

言ってるそばから

角田光代が直木賞をついに受賞。 芥川賞に阿部和重かあ。 早く論文を終えて読みたい。

ゼミの後すぐゼミの準備

出せそうな気になってきた。

お笑いのデザイン

昨日。夜中の夕飯の友に一人で見ようと思ったごっつええ感じのビデオを借りようとして終電を逃しそうになる。 ビデオ片手にホームへの階段を全力で駆け下りる僕。かなり格好いい。最近はまっているのだけど、今のお笑いブームから見てもはっきり言って頭3つ…

『ラーメンズ第15回公演 アリス』 東京公演追加公演

あんまり新しい情報じゃないけど発見。 生で見たい。。◎4月11日(月)〜24日(日) (月〜金) 19:00〜 (土) 14:00〜/19:00〜 (日) 14:00〜 *18日(月)は休演 東京・本多劇場 『ラーメンズ第15回公演 アリス』 東京公演 料金;前売4,000円…

みどりの月/角田光代

幸せでも不幸でもないからこそが自殺に走ったり、生活費の安い東南アジアに逃げ込んで何もしないで日々を消費しているような現代の若者の心情を彼女ほどにきちんと捉えている作家はいないのではないかと思う。何かを演じているような人生の虚脱感。キャラを…

ガタカ/アンドリュー・ニコル

年始にドイツ人の友達と僕らの時代の過渡期にいるような世代が革新的でありつづけられるかそれとも保守的になっていってしまうのかみたいな話をしていたときに、何故かゲノムテクノロジーの可能性に対する意志決定の話になって、そのときに見た?と薦められ…

with ipod

今年初のゼミを終えた僕は教務課へ行って在学延長届けの用紙を受け取る。研究室に帰ってそれをいつも自分が座っている机の後ろに貼付けると少し肩の荷が下りた気がした。 しばらく机に向かった後、コートの左のポケットに買ったばかりのipodを、右のポケット…

Greetings from Shitsville Tokyo

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。