2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

東工大卒業製作優秀作品講評

都立大もひどかったけどそれにも増して非常に低レベルな争いだったように思うのは、ちゃんと建築として考えられているものが殆どなかったからだ。卒業製作 /設計ってあなたが何故にそこに建築をそのようにつくるのかを説明する行為だと認識しているんだけど…

夏の約束/藤野千夜

角田光代の東京ゲストハウスや鈴木清剛のロックンロールミシンもそうだったけど最近はこういうマイノリティコミュニティの日常生活を淡々と書くような小説がどうもはやっているらしい。そこには価値観がコミュニティ内と外で完全に反転するマイノリティ側の…

東工大卒業制作発表会

今宵も無責任に行きマース。と書くと自己否定になるかもなあ。ならないかなあ。 で今日東工大卒業制作発表会。 失笑されるM本。模型を風に飛ばされるM本。1次通過はおろか再提出に凹むM本。 は放っておくとして全体的な印象としては強い思いが伝わってくるも…

つくりながら考える…山本理顕展@ギャラ間

立ち上がったコンクリートの壁は多少のピンホールが見られるも、思った以上によくできていた。 なのでゴゴイチで現場を後にしギャラ間に行くことにした。 この展示、邑楽町の1/25ユニットブロックが置いてあってそれでは勝手に遊んでくださいというもので、…

をひっくり返しうるひとこま

朝起きてテレビをつけると某局で「先ほど北朝鮮がミサイルを日本海に向けて発射したとの情報が入りました。」と何やら緊迫したおもむきで話すアナウンサーの姿があって、咄嗟に僕は東京はだいじょうびなの?と思い、すぐにそんなわけないよなと思うと同時に…

初マンガ喫茶

恥ずかしながらはじめてマンガ喫茶というものに足を踏み入れてみた悪天の日曜日。 マンガ喫茶と聞いて勝手にオタク人間の巣窟だと思っていたのが、実際にはそんな人は殆どいなくて意外とかわいい女のコがいっぱいいたりする所であった。オタクという固定概念…

都立大卒業設計講評会@新宿都庁

夕暮れ時にまた新宿に戻って都立大卒業設計講評会に顔を出す。クリする人もそうだけどモノ自体もパッとしなくてかなりイライラした。悲しかったのは一番評価されたのが都心に積層された学校をつくるというプログラムものだったこと。これも例えば教室とそれ…

ツートン/Super-OS

で、中野ブロードウェイを抜けてSUPER-OSのオープンハウスへ。初めて吉村靖孝氏と話す。建築をつくる側の社会とそれを享受する側の社会があったときに、彼らはCASA BRUTUS的価値観においてダサいと思われている一般的な建材を持ち出して上手く使うことで、い…

アンダーコンストラクション展@オペラシティ

時間がまだあったのでアンダーコンストラクション展へ。正直大して面白くなかった。印象に残ったのはワン・ゴンシンのインスタレーションで、囲われた空間内に吊られた4面のスクリーン各面の真中に門が映されていて、あちこちの門が開いては中でいろんなアク…

リベスキンド展

久々の土曜休み。 朝寝して終了間近のリベスキンド展へ。 でっかい建築のボリューム模型を置くことが空間の問題になってしまっているところが非常に面白かった。リベスキンドのインタビューを聞いていて、これだけのモノを正当化するのに如何に世の中を曲が…

欲望に素直に

新橋のガード下に詰まっているいろいろなものを見て僕は、この社会特に経済というのは人間の欲望の総体なんじゃないかと思った。絶対的に否定できない人間の欲望の存在がまずあって、例えば地位のある人ほどその欲望が他の人の欲望に勝つみたいなルールが存…

夢日記

久々にはっきりした夢の中で僕はバトルロワイヤル的状況の中にいた。つまり僕は何だか分からないけど命を狙われている状況下で小屋の中に隠れていて、一緒にいた前田亜季とすごくいい関係だったのだ。そして僕はそういう年頃の男女が一様にそうであるように…

顔の認知方法

最近お世話になりっぱなしの鉄骨屋の木村さんははじめて会ったときから知人のおじさんに似てるなと思っていて、そうなると3回4回と会っているのにいざ顔を思い出そうとすると知人のおじさんの顔が出てきてしまう。こういうことって良くあると思うけどこれっ…

bring em in /Mando Diao

飽和寸前のR&Rシーンにまたスウェーデンからいいバンドが出てきた。 もうこういうプロパガンダは最後になるだろう。さらば短き素敵な時代。ところでスウェーデンという土壌と良質なR&Rの関係はまるで謎だが、R&Rでワールドカップをやったら間違いなくスウェ…

夏と花火と私の死体/乙一

これじゃなかったけど321君も読んでたみたいだった乙一。その彼が16歳の時に書いた処女作で、死体の一人称で話が進むところが面白いんだけど、狙いすぎな感じが青臭いなと。読み終わった瞬間タモリが出てくると思った。これは多分みんな思うはず。最近こうい…

ラジオデイズ/鈴木清剛

これは処女作ですけどこの人はコムデギャルソンで企画に携わっていたという経歴の持ち主なのね。知らなかった。完全に普通の人が主人公な普通の話で、一見地味だけど語り過ぎてうそ臭くなることを徹底的に嫌った時代の捉えかたというのはさすがの感性です。…

都立大卒業設計クリティーク

クリ(クリティーク)する人がSPEED STUDIOの西田さんとコバ研の助手の木下さんと深尾研助手の門脇さんと僕しかいなかったというのも言いたい放題で面白かったが、される側も自分たちの苦悩をもっと知らしめたいというモチベーションがあってよかったと言う…

いらいらのいきどころ

土曜出勤の帰りに友達が集まって飲んでいるところに顔を出そうとして電話をかけようとしたまさにそのときになって電池の充電が切れたので、詳しい場所もその中の誰かの電話番号も暗誦できない僕には完全になす術がなかった。僕にできたのはうちの近くのコン…

接合詳細のように断片的でも全てはひとつのために

徹夜明け打ち合わせ5時間につき疲労困憊。打ち合わせ後には大量の図面修正が残りそして結局の土曜出勤決定。早いトコ片付けて週末したい。 バレンタイン。いらっしゃあせどーぞーの錦のオバちゃんからつかみ取りのように頂く。 のみ。 にしても戦争の話。冗…

非戦世代

日に日に戦争が近づいてきます。 基本的には平和主義な僕ですが 本音を言うと どこかでやれやれー!みたいな気持ちがある。 北朝鮮とかも巻き込んで ドイツフランスベルギーら反米勢力も結集してこの国も火の海になったら ちょっとだけ面白いなあみたいな。 …

現代住宅事情2003(GA)"山本理顕+塚本由晴

今の建築家界に対する紋切り型の評価として、建築の社会的な影響力を信じている近代主義的な50代と社会的なあり方に対して無関心で作家性のない30代というあり方があって、時代は明らかに若い世代を支持している。実際そういう現状を踏まえて50代の建築家は…

F.O.A.展

定例会後、久々に表参道に赴いてFOAの展覧会を見た。 彼らは建築の外的要因によって決まるようなデザインから一線を画したいと言って 自分らの行っているはっきり言ってあまり洗練されていない形態操作を 自分たちで類型化している。 こういう客観性を持たな…

長丁場となったガエ定例を終えたのだが、設計も施工も鉄骨屋も本当にこれで行けるの?って思っている。 そういう意味ではOAK構造設計はスゴイ。 色々アイデアは出すものの結局屋根のデッキプレートについて妥協を迫られて、大先生の回答を待つこととなった。

落選と提出

自信のあったアテネコンペ落選の一報に肩を落としながら鬼石町のコンペも提出。 これで4戦2分け2敗か。。分が悪くなってきた。 どうも今全体的に建築を構想する力に欠けている気がする。 建築のもつ多面的な問題を多面的に処理できていない感じ。 特にうちの…

走るジイサン/池辺陽

読んでないけど最近「コンビニ・ララバイ」とか話題になっていた池辺陽のデビュー作。晩秋小説と言う言葉があるかどうか知らないけどまさにそういう感じで、しかも頭に猿が乗っている辺りがとても文学的でよい著。デビュー作というけれど1950年の生まれで、…

現場の楽しさ

いろいろなスペシャリストがそれぞれの仕事にプライドをかけてアイデアを出してくるのを僕はいちいちなるほどとかいやそれだとちょっと困るんですけどとか言ってそれが少しずつ形になっていく喜び。建築をやっていて今一番面白いと思える時間かもしれない。…