2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東京物語/小津安二郎

ASIN:B0009RQXIC 家に帰って勉強を少しして風呂に入ってから寝るまでの30分。ワインを片手に見る、日々の潤いのために。 小津映画ってきっと一年に1回くらい見たくなるもので、きっとそれは京都に行きたくなる衝動ととっても近いのだろうと僕は思う。 人が大…

笑う招き猫/山本幸久

すばる新人文学賞。 図書館で単行本を借りて読む。てゆうか文庫本に片桐仁が解説を書いてるぢゃないか。 お笑いコンビを主人公とした、ネタとしては真新しさがない前期ポストモダン的小説だけど とにかくさわやかに書かれていて、鼻につくところがない。 そ…

食のクオリア/茂木健一郎

味わうのは脳か、舌か。という帯のコメントに凝縮されてる通り、脳科学者茂木さんの食に関するエッセイ集。 話はまず新しい物を食べてみようとした人間の挑戦に遡るのだが、 その瞬間に僕らが食に対してどれだけその根源的な部分をおざなりにしてしまってい…

冬から春スキー

のような陽気の下、人工雪混じりのゲレンデを削り取る。 ゴーグルに慣れてしまうと黄色がかっているはずの世界も脳の中では白銀として認識されて ふとそれを外したときに目の前の世界を猛烈に青いと思うのだが、 僕らが常に目指しているのはそのゴーグルを外…

マリといた夏/イ・ソンガン

韓国アニメ。少年少女時代の不思議な体験をモチーフとした郷愁感をかる分かりやすいストーリー。 イラストレーターを使って書かれたかのようなベタ塗りとグラデーションを使ったアニメ画が美しく 今までに見たことのない表現となっている。 韓国と日本の郷愁…

山田守展@建築会館

事務所から朝帰りの途中による早朝展覧会。 建築版「揺れる近代」を代表する建築家といっていい人だろう。 ものすごく気持ちいいと思うのは、近代建築が輸入されてきたときに 彼の場合そこにあまり前近代との間での葛藤が見いだされないことなのだと思う。 …

現代アートに見るおかしみの事情@森美術館

同時開催。分かりやすくておもしろい作品が並ぶ。 ただちょっとそもそも今までにない概念を発見しようとするアートって多かれ少なかれおかしみが含まれるものだから、 それに特化しすぎたことでそもそも何がやりたかったのかよく分からない作品が多い。 関係…

日本美術が笑うオープニングパーティー@森美術館

いろいろとあって現場を見ていなかったので初めて会場を見る。 細かいところ、直したいところがいっぱいあるけど、自分の責任もあるのでまあ仕方がないとして 現場をすっ飛ばしてものが出来てしまっているというのは不思議な感覚。 埴輪、仏像から洋画まで、…

A WEEKEND IN THE CITY/BLOC PARTY

ここ3年で湯水のように湧いて溢れたロックバンドの中でも もっとも骨のあるバンドのひとつと言っていいBLOC PARTYの2ndアルバム。 音楽史上良質な2ndアルバムってどれだけあっただろうか。 そんな中でもこれは良質な部類に入れていい一枚だ。 一番印象的な2n…

Lordi

フィンランドにDMCのようなバンドを発見。 なかなかキャッチーで巧いところが笑える。 ハードロックハレルヤってセンス良すぎるww フィンランドのアルバムチャートで1位になったらしいけど いったいどんな国民性だ。 http://www.youtube.com/watch?v=fVFw1cI…

盛岡

ミュンヘンでも同じようなことを思ったけど、寒さが厳しいところに住む人間って 忍耐力を鍛えられていると思う。 単に退屈慣れした田舎だからなのかもしれないけど、単調な物の繰り返しに強い精神構造を わんこそばやジャージャー麺に見る思い。 もう少し啄…

zk結婚式@八幡平

高校時代の陸上部の友人のzkの結婚式で はるばる岩手の八幡平までtmrやgntrと新幹線で向かう。 少し早めに盛岡ついて冷麺を食べ、バスで八幡平へ。 市内は全然雪がないけれどさすがに山の上は雪景色。 それでも圧倒的に少ないとか。。 ホテルにチェックイン…

セバスチャン・ダイスラー引退

涙。 ちょっと信じたくない。 http://www.fcbayern.t-com.de/de/aktuell/news/2007/10478.php?fcb_sid=66cede27c1f61441020fcb5e7996ac15

au media skin/吉岡徳仁

どうする俺。

ブレイキング・グラウンド/ダニエル・リベスキンド

泣ける本だとは思わなかった。主にNYのWTC跡地開発やベルリンのユダヤ美術館の顛末記を題材にし、ユダヤ人としての両親の生き様から今までをつづる半生記。 人々の記憶に訴えかける建築のあり方を探そうとするリベスキンド氏。その飛躍はさておき、実際に心…

東京スカパラダイスオーケストラ@さいたまスーパーアリーナ

年明け一発目ライブをヤフオクで定価以下で落とす。 中にクロークもロッカーもないのが気になったけど、なんとか売店を探してビールを手に入れて戻ったところで暗転。 「全員が勝利するような音楽を」という言葉の通り、10人のメンバーも会場の誰も遅れるこ…

ホムンクルス/山本英夫

頭蓋骨に穴を空けることで締め付けられていた脳を活性化し、第六感を目ざめさせるというトレパーネーションを施されたホームレスが主人公。左目だけで物を見ると他人の深層がイメージ化されて見えるようになるという設定は面白いし、画もうまいし説得力があ…

さくらん/安野モヨコ

初安野モヨコ。吉原の遊郭を舞台としたマンガ。どこまでリアルなのかは別にしても今から見たら屈折した世界をものすごく気持ちよく、きれいな画で書いている。どう人を魅了したらいいかがよく分かる一冊。映画化に辺り土屋アンナははまり役だと思う。今から…

旗竿敷地

事務所に来た新しい仕事の敷地を、自転車で駒沢公園まで見に行くお使い。駒沢公園に来るのはほとんど10年ぶりで、今見るとかなり懐かしさを伴って格好いいスケール感がある。 敷地は接道長さが2.7mで700平米の土地。完全に街を裏側から見る気分。そこに11戸…

哀愁的東京/重松清

タイトルにひかれて手にする久々の文庫本。タイトルは本の終盤になって言葉遊びのように出てくる。でも考えてみれば重松清って哀愁ものしか書いてない気がする。哀愁的郊外とかにすればそのまんま重松的作品。 ただ哀愁的というのは個人個人の記憶に依存する…

ナイスの森/石井克人ほか

絶対万人受けしないけど短篇集だと思って見て欲しい。 だって庵野秀明がいまどきこんなの1人でやらないよって言いながらアニメ画書かされてるそのアニメの監督が犬って。。。すごい。 突っ込み所がここまで多すぎると難しいなって気もするけど、他にも警官…

TOKYO LOOP/佐藤雅彦+植田美緒、束芋、岩井俊雄ほか

新進作家16人によるオムニバス・アニメ。アニメといってもストーリーがない作品が多いので結構眠い。だんご三兄弟やピタゴラスイッチで有名な佐藤+植田の10コくらいのドットだけで散歩する人の動きを描いた作品から始まる。これがなかなか知覚に対する脳の働…

晴れてペダルこぐ

することがないので。くらいの理由で会社に行き、skri担当の住宅に少し口を挟んだらそれで何かをした気になってチャリにまたがり坂を下りる。自転車でBEAMSとARROWSを回って礼服用のシャツと水玉のパンツを買い、それをキャットストリート沿いの洋裁屋に丈直…

V FOR VENDETTA/ジェームス・マクティーグ

マトリックスのウォシャウスキー兄弟が脚本の近未来SF。 サイエンスフィクションというより正確に言えばインフォメーションテクノロジーフィクションとかポリティークフィクションとでも言うべき。 政府が一見平穏で自由に見える国家の情報を完全にコントロ…

新宿を家のように使う

二年連続大学時代の親友のckrと新宿で初売り。1時間半で疲れて昼飯がてらアサヒのビアホールに入ったのが2時半でまずビールを2杯飲む。盛り上がって友達に電話をかけて呼びつけ、またセールに向かう。30分もしないで友達のq夫妻から着いたよーと電話があって…

New Lines/Bed

フランスのバンド。クラフトワークを想起させるような80s的な音を生み出すロック。今僕個人的には去年のトム・ヨークのソロアルバムに続くようなエレクトロでありながらロックにもなるようなゆるいけど聞かせる音を探していて、これはそういう意味ではひとつ…

ファイナル・カット/オマール・ナイーム

脳にチップを埋め込むことで人がその一生を完全に記憶できるようになる近未来が舞台。記憶はその人が死んだときに編集されて葬式時に上映される。その人の人生を切り貼りしていく編集者が主人公。 この設定に救いがあるのは死んでからしか記憶が取り出せない…

初詣/柴又帝釈天

去年の最後に見たゆく年来る年で柴又からの中継をしていたのを、朝起きて天気がよかったのを理由に朝からチャリを走らせる。うちからだとだいたい10キロ30分くらい。行ってみるとあんまり下町っぽくない。 混雑整理の関係上帝釈天で参拝した帰りに参道を通る…