2002-01-01から1年間の記事一覧

舞浜

年末年始というこの極めて非日常的な時間には日常を少しでも匂わせるような所にはとてもでかける気がしない もので、代官山〜原宿あたりも南大沢にいた頃までは遠い世界だったものがこの4月から日常を少しだけ匂わせる距離に変わってきてしまっていて、そう…

忘年忘れ

自慢できるほど多いわけでもないが年の瀬の堰を切ったように押し寄せた忘年会ラッシュもいい加減に今日で仕 舞いとなり、今日はある人に言わせるところの僕が確からしさを確認したがっている都立大のそれで、旧友との久々の再会に程よく酔いながら帰路に着い…

メトロポリタン美術館展@東急文化村

入ってから思ったことは、あーそういえばNY行ったとき見たなあって ことで、そのときは既に900円払った後だったので時既に遅く、もったいないことしたなどと思いつつも久々にピカソとかブラックとか見れたし、眠い目で見 るとフォーヴィズムの絵ももなかな…

被害者友の会

年の暮れが迫って忘年会が続いているが今日はなかなかに珍しい顔揃いのそれとなった。共通項はパスポート番 号が並びであるということ。忘年会に3人がそろってパスポートを持ってきてみんなで無くさないことを心配しているという妙な集まり。それは去年僕が…

マイノリティ・リポート

ある種のセオリーを持ちつつも多くのパラドックスを抱えながらそれを逐一納得のいくシステムを用いてほぼ完全に解ききった感の脚本は見事。それってあり?と思う所がなくもなかったがそれでもただ上手いという印象につきオススメ。 真新しい都市の未来感はな…

等分

久々の学校泊まりと松本の論文が終わって研究室みなで飲んだ。 それにしても男だらけだった。 TY氏は時間にルーズなのはもう諦めてと言い僕は諦めた。 来年はえらく忙しくなりそうだ。 気づくと僕ら5人はなるべく同じだけ仕事をするように心がけていて 仕事…

現代建築 :アウシュビッツ以後/飯島洋一

筆者はこの本の中で度々ドイツが敗戦後にアウシュビッツを忘れようと戦争以前の19世紀のドイツをトレースしようとしたと批判し、アイゼンマンのホロコー ストメモリアルについてもそれをつくることでドイツはもうその件はいいではないかと考えているぞとこれ…

リリィシュシュの全て/岩井俊二

思ったのはキレイな田園風景 をバック にしてしか成立しないような映画をそうやって撮ってしまうことに対する嫌悪感。終わりなき日常から結局遠い所にある視点は完璧な映画をつくった。この距離感で成立していいのはこれが映画だからだ。にしてもよかった。

凶気の桜/ヒキタクニオ

久々に読む価値のある小説だった。渋谷という街を裏側から再解釈している。い きがってたナショナリズムは大人の社会の論理の中にどんどん切り刻まれてゆく。こうまでズタズタにしていいのはこれが小説だからだ。そういう意味では胡散 臭い右寄りの作家だが…

染まらない

久々に元都立大藤木研仲間のAとOと飲んだ。それぞれ組織設計みたいなところに就職が決まっている2人の建築 に 対する視点というのは専ら建築がどう使われるかということと、建築に対する一般社会の理解のなさへの嘆き。2人とも計画系だってこともあるのでや…

 藤森照信 丹下健三を語る 建築会館

実は僕が建築に進もうとしたきっかけは丹下健三の「1本の鉛筆から」という本がきっかけになっていてそれから6年近くたって今彼の話を聞いたら何を思うか が自分として実に興味深かったのだが始まってみると藤森照信という男そうかこいつもfだったかと思わせ…

現代美術への視点 連続と侵犯 東京国立近代美術館

青木淳は展示室の壁と壁の隙間に空間をつくって表と裏の構成を反転して見せていて空間自体には全く魅力を感じなかったが発想は彼らしくてとても面白い。全 体として面白かったが高嶺格のビデオインスタレーションにはやられた。赤いソファと赤いベッドのある…

傾く小屋展 東京都現代美術館

since9.11と副題が打ってあるがほとんどのものがかなり無理やりに9.11以降の再解釈を与えられたに過ぎずやや興ざめ。一番分かりやすかったの が豊嶋康子さんの経済をテーマにしたインスタレーション。傾いた経済状況の中ひたすら安い株を買いつづけ大量の明…

朝起きて携帯の電源をオフにし原付にまたがってとりあえずMOTまで走ったがこのクソ寒いのに素手で凍りついた。

ジェネレイティブ

TY先生の言うジェネレイティブという考え方には強く共感するものがあって僕の中でそれはデザインにおいて ひとつのルールを決定するとそのルールが自発的にその他の与条件をインテグレートするようになっていってデザインが固まっていくことだと理解している…

the WiLDHEARTS Live @赤坂BLITZ

今ならSTROKESで2年前ならat the drivinで7年前ならdizzy mizz lizzyで9年前ならoasisだったけど、5年前の僕が本当に好きだったバンドで3年位前に解散していたのがなんだかんだあって今回本当にオリジナル メンバーで再結成したTHE WiLDHEARTSというUKのバン…

納品書パラドクス

丸ノコの修理が終わったのを引き取りに行くのに島忠まで行くのに、今年に入ってからの度重なる破壊事業の一 環で丸ノコを握りつづけてきた僕が迂闊にも丸ノコで丸ノコのコードをぶった切るという2度目の不注意からくる快挙を成し遂げたのをkrvに同情してもら…

[本]ア・ルース・ボーイ/佐伯一麦

三島賞受賞作らしい。幼い頃のある事件がトラウマになって何かにつけ上手くいかない主人公が高校を中退し中学時代のガールフレンドとその赤ん坊と生活から 自分を見出そうとする話。凡庸だが作者の実体験に基づいた電気工の仕事の様子と回想シーンと交互に書…

ビフォーアフター

はじめて「ビフォーアフター」を見た(→URL)。あの番組が始まって以来、建築をやっていると一般の人に 言うと決まってこの番組にでて来る匠みたいな人を目指し尊敬し憧れているものだと勘違いされるようになった。まあジャンル自体は間違ってないから要は同…

ライオンキング 劇団四季

映画じゃなくて演劇だけど。。正直これほどとは思わなかった。舞台の写真とか を見ているだけだと果たしてこれで世界に入り込めるのか不安だったが最初の5分で完全に捉まれた。客席と舞台との境界がないのだ。気がづくと象が隣の通路 を歩いていたし、頭上を…

[日常]東工大初エスキス

坂本一成の担当する交番の設計課題で東工大初エスキスを体験し、結構緊張した。すごく面白かったのは交番と 公衆便所を設計せよ、その他の機能を付随しても構わないという課題で、みんな交番と公衆便所をつくってくることだ。都立大だったらみんなまずプログ…

コラム「つまらなくて価値のあるもの」内藤廣

建築家が自分の仕事を作品と呼ぶのが嫌いだと言う。作品的な価値のあり方は建築をメディアという非日常的な情報空間の中に固定する。それに過度に固執する ことは、日常に置かれる建築の本来的な価値である「時間」という概念を排除することになると言う。も…

設計課題を終えて

東工大最初で最後の設計課題の感想→盛り上がらなかった。建築家のチャレンジ精神とはサービス精神と同じで あるのにどうして無難にまとめて満足しているのかが理解できない。チャレンジしないで小手先でつくることが誠実であるとは思わない。それでは本木雅…

高校サッカー都大会決勝

我が母校である暁星高校が高校サッカーで都決勝まで進むが延長の末2-3で惜しくも敗退し、がっくりの日曜 日。試合展開では完全に勝っていただけに悔やまれた。小学校の頃は毎年必ず全国へ駒を進め、強い時には国見を破りベスト4にまでなったことがある我が校…

ポストモダン

またしても玄関先に図書館に今にも返されようとしていた重松清を手にしたら、ついつい最後まで読んでしまっ た。なぜこうも自分が家族の問題に引き寄せられるのかは自分が痛いほどよく分かっており、私的な話になりすぎてしまうのでここでは触れない。そこで…

徒然

新宿高島屋のHMVでteenage fun clubのベスト盤をジャケ買いしたベスト電器の電子ピアノ売り場ではボロボロの野球帽にヨレヨレのスタジャンを着たヨボヨボのおじちゃんが物 凄い流暢にピアノを弾いていた。2階のデッキにあるベンチではものすごいデブのカップ…

XXがない

村上春樹の「トニー滝谷」という短編(「レキシントンの幽霊」に収録)の中に、非の打ち所がないんだけどど んどん新しい服を買わずにはいられないという女が出てきて、こういう人って見ていて妙に安心するのだという話を彼女にした。というのはこういう社会…

[本]少年H/妹尾河童

100円だからという理由で大して読みたくもない本を買い込んで貯めておいたものをふとしたきっかけに読んだりすることがままある。ここでのそのきっかけ というのが昨今の北朝鮮の問題で、全く得体の知れない価値観を目の当たりにした評論家たちがこぞってま…

ローファイ

全然進まぬコンペ案を模索する中、せめて天気の良い日曜の午後らしく音楽をかけようということになったのが スピッツで、それは何だかほんとに柔らかな感じで気持ちが良かった。実は彼女が好きなものでいつの間にやら殆ど全ての曲を口ずさめるほどになってい…

留学の決定

ドイツはミュンヘンへの留学が決まった。割と勢いだけで決めてしまったというのが本音なのだが、オランダと かスイスとかフランスに行くのと違って、何で?と聞かれるような選択であるだけに、こういうとこでもスマートにできない自分らしさが出てしまって多…