シティ・オブ・ゴッド

ドイツにいた頃からずっと見たいと思っていたブラジルの映画。全く異なる価値観が社会を構成していると僕にはそれはもはやSFに近くて、これが実話に基づいている(というのが本当は凄いけど)ことはあんまりどうでもよくて、最近は僕の中で現実の社会と構造を非にするもの全てがSF化している。ラストシーンの静かな幕開けにもなっている冒頭の5分、鶏に子供たちが銃をぶっ放す辺り、あっという間にその世界の構造に引き込まれていく。もの凄いテンポの良さで登場人物が死んでいって、死が生の一部になっていく感覚、久々にアドレナリン出まくる。