さよならパーティー

crz_joe2005-08-18

何年ぶりかに水着を服の下に仕込んで、電車にのる。
泉岳寺三崎口行きの特快に乗ると、ボックスシートが遠出の気分をあおる。
僕は図書館で借りた大崎善生の”ロックンロール”を開き、ipodをLed Zepperinに合わせた。
彼は文章オタクに相応しく、言葉をつなぐ意味を誠実に考えていける作家の一人だと僕は思う。
幸いにして、登場人物は誰も死ななかった。
外を眺めると丘陵地に戸建て住宅がびっしりとはりついた横浜郊外の風景が広がる。
三浦海岸の駅に着くとysmr氏が寂しげにポツンと立っていた。
とりあえず4人くらい集まるのを待って海へ向かい、途中のコンビニでビールを買う。
火傷しそうなくらい熱された砂の上にとりあえず荷物をおいてビールを開ける。
海パンをはいて海にはいるのは今年初めて。


結局うとうとしているうちに日が暮れて、浜辺はさっきまでのにぎわいが嘘のように静かになった。
昼にはいくつか散らばっていた雲もいつのまにかなくなって、空は静かに青かった。
海の向こうからゆっくりと月が昇って、先生はやっとやってきた。