ファイナル・カット/オマール・ナイーム

ファイナル・カット [DVD]
脳にチップを埋め込むことで人がその一生を完全に記憶できるようになる近未来が舞台。記憶はその人が死んだときに編集されて葬式時に上映される。その人の人生を切り貼りしていく編集者が主人公。
この設定に救いがあるのは死んでからしか記憶が取り出せないところなのだと思う。久々に会う友達の集まる忘年会とかでそういう当時の映像を見れたら盛り上がるだろうって思うけど、いろいろな想い出を色褪せないように掘り起こす作業こそがきっと忘年会の役割であって、毎年同じ昔話に興じていることを非生産的だと思わずに、認知される社会の構造の一端を担っているのだと思わなければならないw
もう少し脚本が練れていれば名作になったのに。