V FOR VENDETTA/ジェームス・マクティーグ

マトリックスウォシャウスキー兄弟が脚本の近未来SF。
Vフォー・ヴェンデッタ 特別版 [DVD]
サイエンスフィクションというより正確に言えばインフォメーションテクノロジーフィクションとかポリティークフィクションとでも言うべき。
政府が一見平穏で自由に見える国家の情報を完全にコントロールすることで独裁的権限をもっている社会が舞台。
考えてみればこの前のいじめ問題のときもそうだったけど、ITの発達のおかげで情報の取り扱いがものすごく簡単になっている反面ものすごく危険にもなっている。
もしかしたら情報規制がかかったけどあのときに自殺した子供の数は報道の10倍だったとしても、ありえない話ではない。
この映画を見ているといくつかの主要ポータルサイトの裏を握ればクーデターでも起こせそうな気になってしまう。
とはいえインターネットがつくった個人主義社会とこういう独裁政権とは全く相容れないか。
でも建物より理念だ希望だと言って建物を壊されると、どうしてもあの時のアンリアルなリアルさに埋もれてしまって
それと同時に建築の人間として無性に腹が立つ。