TOKYO LOOP/佐藤雅彦+植田美緒、束芋、岩井俊雄ほか

新進作家16人によるオムニバス・アニメ。アニメといってもストーリーがない作品が多いので結構眠い。だんご三兄弟ピタゴラスイッチで有名な佐藤+植田の10コくらいのドットだけで散歩する人の動きを描いた作品から始まる。これがなかなか知覚に対する脳の働きをうまくとらえた作品で、関節の上にある点がそれらしく動くときに僕らは頭の中で無意識に人間の体になるように点と点を結んでしまうのだが、それをわざとでたらめに結んで見せてくる。後はひたすら睡魔との戦い。。清家美佳の版画タッチのリアルな画と関節だけ動くようなアニメーションのギャップやミスチルのPVを手掛ける村田朋泰のネオン化されたような街の風景が印象に残る。アニメという表現手法によってどんなことから解放されているのかが分かるもの程面白い。
それはきっとアニメという媒体の自由度が高いからなんだと思う。自由度が高いからこそ、CGや実写やマンガとの距離感を提示する必要があるのだ。
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