東京物語/小津安二郎

crz_joe2007-01-31

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家に帰って勉強を少しして風呂に入ってから寝るまでの30分。ワインを片手に見る、日々の潤いのために。
小津映画ってきっと一年に1回くらい見たくなるもので、きっとそれは京都に行きたくなる衝動ととっても近いのだろうと僕は思う。
人が大人になることで変わっていく家族のあり方を切ないほど正確に描かれていて、僕は大人ぶってはみるけれどいつまでも大人になりきれない自分を重ねてみた。
うちわを常に片手に、誰かのために仰いでいるような優しい昔の日本の夏の生活がなんとも言えず愛おしい。
小津映画を見る度に日本の生活が失った多くのものを取り戻したいと思う。