歩いても 歩いても/是枝裕和
「誰も知らない」の是枝作品。
日曜の朝一に見たら年齢層が異常に高かった。
小津映画のリメイクかと言ってもいいような王道邦画。
三浦海岸近くの山と海の近い風景をすごくきれいに、ノスタルジックに撮っている。
古くなっていくこと、歳をとっていくことには愛が積み重なっている。
風呂場の隅に集まって捨てられていない欠けたタイルが
すごく印象的にそのことを物語っていた。
僕は昔はよかったとか勿論まったく思わない人間だし
昨日よりも明日のがすばらしいことをいつも疑わないけど
こういう遺伝子的に語り継がれていく時間の積み重ねを最近は無視できない。
なんか動物的な問題として。
いつもちょっと間に合わないんだというそのすごく家族らしい関係が
最後涙腺に来ました。
前に飲みの席で僕は友人の結婚式で泣かなかったためしがないと言ったら
そのキャラが意外だったようですごくウケたので、
泣いたときは書くようにしますw
まあでもたぶん普通の人は泣きません。
ちなみに「東京物語」ではほとんど号泣でした。
これは普通だよね。