小林賢太郎演劇作品『ロールシャッハ』@銀河劇場

crz_joe2010-11-21

念願の初KKP。
世界の端っこと思われる巨大な壁に立ち向かう開拓隊の一日を描いたSFっぽい設定。
怒りっぽいことに悩んで優しくなろうと努力する久ヶ沢徹と気が弱いことに悩んで荒くれものになろうとする小林賢太郎を中心に話が展開していく。
伏線をどんどん回収してテーマに近づいていく脚本はさすが。
楽しみにしていた久ヶ沢徹はいつも同じキャラクターなのだがいつみても面白い。


小林さんの本は最初に設定とテーマがあって、そこからキャラ設定とか台詞とかをいろいろとオーバードライブさせながらつくってるんだなという感じがする。
その手順が垣間見えるような手垢のようなものが僕はとても好きなところ。


反省しすぎないことの大切さを描く。
人間反省することは大切だけど、しすぎるのは確かによくない。
もっと大事なのは自分を肯定すること、それによって勢いが生まれること。
成功するのに必要なのは多少間違っていても貫き通せる勢いなのだ。
そうしてポジティブなオーラを出せること。
そういう意味じゃここ一年くらい慎重になりすぎていたかなと思う。