納品書パラドクス

丸ノコの修理が終わったのを引き取りに行くのに島忠まで行くのに、今年に入ってからの度重なる破壊事業の一 環で丸ノコを握りつづけてきた僕が迂闊にも丸ノコで丸ノコのコードをぶった切るという2度目の不注意からくる快挙を成し遂げたのをkrvに同情してもらっ て車に同乗させてもらった。校費で修理する為には納品書と見積書と請求書が必要でそれをもって後からお金を振り込むことになるのだと前もって言っていたは ずなのに話が伝わっておらず、金を先に用意してもらえないとコイツは渡せないなと僕の可愛い丸ノコは人質に取られてしまった。ああ不覚、すぐ目の前にあり ながらカウンターの上に呆然とし決して僕の手に帰ってこない丸ノコ。憎い憎いぞこの馬鹿店員、いつもいつも待たせやがって。だいたいこの前ぶった切った時 は3000円も修理費にかかって今回は900円てどういうことだコノヤローなどと心の中で叫んでは見るのだが人一倍気の弱い僕はああそうですかそれは仕方 がないですねなどと100万ドルの微笑を見せてしまっている。ああダメだダメだ。とはいえ一度校費で支払うとメンチ切った以上はこちらとしても引き下がれ ない。それでは納品書と見積書と請求書をよろしく哀愁などとひろみ郷ばりに言ってみるのだが、馬鹿店員今度は納品してないんで納品書はつくれませんなどと ほざきやがる。なるほど確かにそうだ。お金を貰わないと納品ができないだから納品してないものの納品書はつくれないとこれまた筋が通ってやがる。この時点 でカウンターの上のかわいい丸ノコはもはや永久に僕の手には渡ることなく納品書がないとお金が払えない僕とお金を払ってもらえないと納品できないこの馬鹿 店員の間のパラドックスに完全に飲み込まれようとしていた。という話を書いているうちに何故か町田康風になってしまったが、僕はヤツなどは大嫌いに過ぎな いので特筆させていただく。