バイエルンvsハンブルガーSV

まだ寒さが体の骨に近い方を蝕んでいくようなこの時期に、もっと北の港町から高原が来襲した。あの辺はきっと細胞レベルで寒さを感じられるに違いない。
寒いのに一応義理で見に行く僕、スキーウェアを着込む。
しかしバイエルンミュンヘンは火曜にレアルマドリッドとの試合を控えているのだよ。
バラックの病気もあるけどおかげで主力軒並みベンチ。
場内アナウンスもレアル戦のことばかり。今日は重要な試合じゃありません。ってHSVファンの反感を買う。
確かに日曜の火曜だから不安のある主力にムリはさせられない。でも現在2位で首位のブレーメンと勝ち点9差。敗戦だけは許されない。
そんな試合。

高原。僕の期待を余所に先発出場。
しかも開始5分。
コーナーキックからのボールをフリーで受けてジャンピングボレーシュート
カーンの代役キーパーも反応できず。
ゴール裏のバイエルンファンの待つスタンドに突き刺さる。

バラックを欠くバイエルンも中盤が全く機能せず、マッカーイまでボールが流れていかない。ゼ・ロベルトが時々左サイドを抜け出すもHSVのDFが2枚張り付いて中までボールが戻ってこない。おまけにミスの応酬で決定的なチャンスもない。後半20分くらいには高原もピッチも去り、試合は全く見所のない展開。
後半35分を過ぎ目に見えて明らかに焦り出すバイエルン
このまま引き分けではあまりに痛い。
誰もがあきらめかけていた43分、右サイドからサンタクルツがディフェンダーの間を一個人技でうまく抜け出しギリギリのところでライン際を折り返す。
このゲーム初のバイエルン決定的チャンス。


高原は無難と言えば無難にプレーをこなしていたし、バイエルンの豪華DF陣を前に数少ないフィニッシュまで持って行けていたが、FWとして魅力のある何かは依然として発見できなかった。とは言えHSVの他のFWも大差ない感じ。今シーズン通算2ゴールは余りに痛いけど。

とりあえず火曜。楽しみ。欧州2大ビッククラブ決戦。生では見れないけどドイツ人の友達のうちで盛り上がってくる予定。