結局ほとんど眠れずでもなんとか部屋の整理を終えて10か月を過ごした楽しかった空間は再び真白なキャンパスのような10か月前の状態にリセットされた。
不思議と悲しいとか思わなかった。
僕は大学の事務所に行って少しだけ働き、お世話になった皆に別れを告げる。真夏にも関わらずTUMのロゴの入った毛糸の帽子を記念にもらって僕は事務所を後にした。
それから大量の買い物を済ませ、300本近いビールをトビアスと一緒に返しそのお金でもう1ケースを買い、中国人の女の子とアジアカップでのブーイングについて話したりしながら一緒に5品の料理をテキパキと用意してビールを冷やしながら最後のパーティを待った。
