東京ハウス



元々9坪ハウスの企画をしているメーカーによる新プロジェクトで、アトワン、千葉学、阿部仁史がそれぞれ旗竿、うなぎの寝床、角地、という3つの狭小敷地を想定してデザインを用意し、発注があるとそれに準じたデザインで建築して販売するという企画の発表会。
ハードルの高い敷地を選んだアトワンはいかにもという精度の高さで、発見が多く興味深いスタディと共に狭小旗竿敷地への回答をひとつのルールとして提示した。建築の面白さとしては群を抜いていた。
一方で敷地条件としては一番ハードルの低い阿部さんは、キッチンの存在をオプションのカーナビのように取り扱って、キャッチーなアイコンとして機能する方流れの形状の中に、いろいろな使い方、更に接道と方位が変わった場合の応答についてきちんと回答し、一番上手くこのシステムを捕まえていた。
これからすれば圧倒的に面白いのに方位が変わっただけで対応できないアトワンの住宅は少し悲しくて、そもそもの人選ミスを感じた。
千葉学は彼のいつも通りの白くてと黒い空間を提示していて、この人は最早このシステムに乗っかる必要性を感じないと思うほど、千葉学空間のイメージみたいなものを切り売りしていた。。

http://www.9tubohouse.com/



その後のパーティでB+KのBernd Kniessと少し話す。ドイツと日本の生活の違いとか受ける印象の違いとか、ドイツの建築状況とか。
僕は彼の模型写真のような建築写真について聞いてみたが、それが彼のLandscapesの概念をよく表していて感銘を受けた。そういう説明の仕方をもっとすべきだったのだ。

http://www.bk-plus.de/