展覧会

スタジオムンバイ展@ギャラリー間

最終日だったので腰にコルセットぐるぐる巻きにしてスタジオムンバイ展行ってからの、近代美術館の夏の家見てきました。ギャラ間。最終日で人がものすごい多かったのもあって、あれほどインドを感じられる展覧会はなかった。マサラっぽい匂いが立ち込めたら…

妻有アートトリエンナーレ

妻有本当によかった。豊かな自然を活かしたアートが点在して 地元のおじいちゃんたちが楽しそうに説明してくれて、都心からそれを見に若い人たちが集まって。考え得る最良の日本の未来じゃないかな。 ペローのバタフライパビリオン。オブジェとしては文句つ…

あめつち 川内倫子@東京都写真美術館

日常について考えた。川内さんは日常の中の煌きを切り取ってくる写真家。 日常というのはつまり共感のことである。 僕らはその煌きを自分の体験に共感させて写真を見る。 だから写真には奥行が生まれてくる。時間が流れているように見えてくる。

トーマスデマンド展@東京都現代美術館

紙で作った空間の模型を撮影した写真作品を撮るドイツの作家。 非常にまどろっこしい手順を踏んでいるけど、 紙でつくられた模型は抽象化されるので、写真を抽象化するためにわざわざ現実にあったものを(社会的な事件などがモチーフにされることが多い)模…

長谷川豪展「スタディとリアル」@ギャラリー間

多くを語らずにこやかにしていて、それでいていつも沸々としている、長谷川さんらしい素晴らしい展覧会。建築の見れる建築展というのもすごい。 http://t.co/JU26D8cU 作品集が巨匠っぽすぎやしないかと思ったが、開きやすい細やかな配慮がありよかった。ポ…

ヴァレリオ・オルジャティ展@国立近代美術館

スイスの建築家ヴァレリオ・オルジアティ(こっちの呼び方のが馴染み深い)展。 非常に面白かった。 それぞれスケールの統一された平面図(1/100)と抽象的な模型(1/30)に加え、レファレンス写真が会場内にばら撒かれており、その間を巡っていく展覧会。 面白…

建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”@東京都現代美術館

現代の建築家やアーティストの作品を通じて 壁や床といった言語化されてしまう以前の建築、空間の身体性について考えさせられる展覧会。 SANAAの二人も登場するロレックス・ラーニングセンターを舞台としたヴェンダースの3Dムービーだけでも一見の価値あり。…

横浜トリエンナーレ@横浜美術館ほか

最終日前日に駆けつける。ものすごい人出。 いろいろ見て金理有の陶器の作品が気になった。新しいのか古いのか、東洋なのか西洋なのかわからない感じ。古代の文様から現代のアニメまでいろいろな情報が作品の中に埋め込まれている。アーカイブの引き出しを開…

メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン@森美術館

地震前から企画されていたにしても、とにかく非常にタイムリーな展覧会だったと思う。ピースセンターから始まる展示が印象的。焼け野原になった都市に菌や細胞が増殖するように建物が増えていったのを目の当たりにした世代だったのだろう。 そこに原子力の平…

東京2050@新丸ノ内ビル

こういう都市計画をテーマとした展覧会が行われるようになったのはやっぱり地震の影響もあるのだろうけど、建築家がまた都市にコミットする時代になったことはとっても素晴らしい。 僕は都市に対する戦略とは、風景を前提とするものでありつつ、現状を前向き…

SDレビュー2011@ヒルサイドテラス

圧倒的に目についたのがメジロスタジオのバルコニービル。バルコニーというクリシェがスタートなのかゴールなのか分からないで、都市に対して批評的にも見えずに、ただ詩的に現れてくるところ。古澤さんらしくて好き。拡大して放置する感じ。 興味はとても近…

家の外の都市の中の家@オペラシティ

ヴェネチアビエンナーレ巡回展。塚本さんの展示を見ながら自分の文脈がどこにあるかを再認識する。住宅地を世代別に分けて見ることで東京という街をいろいろな時代の積み重ねだと見れることはとても楽しい。そういう都市は世界にもなかなか存在しないからだ。…

ルパン三世展@銀座松屋

いろんなアニメーターが読み替えをして継承されていく文化。少しずつ表情の違うルパンが楽しい。

ヒラタノボウシ展@スパイラル

防止をUFOに見立てたnendoの会場構成が秀逸。 http://instagr.am/p/GxJB-/ 帽子というのは機能性と意匠性のバランスにおいて建築家のつくる建築と近い。 他の服と比べてJOYを大事にしているところ

五十嵐淳展 状態の構築@ギャラリー間

特に初期の作品を見ていて、今の谷尻さんに通じる素直さを感じる。建築のアカデミズムが僕らをがんじがらめにしているのではないかと一瞬考えてしまった。 模型が大きくて木でしっかりつくられてて気合を感じる展覧会。中まで覗き込めなかったので、小さなカ…

アーティストファイル2011@国立新美術館

今を切り出す若いアーティストが集まる展覧会。去年より恒例行事になりつつある。今年はTara DONOVANにどうしても目がいく。吉岡徳仁の手法とも似ているが、ありふれた人工物のレイアウトを駆使して自然物のような造形をつくりだす。その方法があまりに建築…

シュルレアリスム展@国立新美術館

初見だったアンドレマッソンが特に印象に残る。 ヴィクトル・ブローネルの動物に見立てられた机の脚がとてもキュート。 古い時代の美術作品を見るときはいつもその当時の社会背景に思いを寄せる。社会の中で芸術がどういう立ち位置だったか、表現方法の歴史…

GA HOUSE PROJECT 2011@GAギャラリー

ギャラ間に対抗してギャラリーGA=ギャラガーと呼ぶといいと思う。 世界各国の住宅に対するコンテクストとプレゼンスタイルを比較できるとても楽しい時間。全体を見回すと日本の建築家からだけ社会的なコンテクストが読み取りにくくて、引きこもっている印象…

レンブラント展@国立西洋美術館

広告のコピーが秀逸。 すごいボリュームだった。 小さいエッチングが多いんだけど、見てて飽きない。銅板をカリカリ削り出す作業から光の濃淡に興味がいったのだとよく分かる。 カリカリする作業量が彼の中でパラメータとなっていったのだと思う。 結果油絵…

横嶺格「とおくてよくみえない」@横浜美術館

草野球の後、ぎりぎり間に合う。出たのは閉館時間から1時間くらいすぎていた。 見て思ったのは、人は何かを理解しようとするとき、型にはめようとするのだということ。そして、つくる側、伝える側からすれば世の中には型にはまるか、型からはみ出すか、しか…

MOTアニュアル2011|世界の深さのはかり方@東京都現代美術館

鉛筆のタッチを延々とスタディし続けるような関根直子の表現と、白い空間に細い白い絹糸を張りめぐらした池内晶子http://www.ne.jp/asahi/art/vortex/akiko/ikeuchi.htmlが面白い。視力の限界をついてくる。

田窪恭治展 風景芸術@東京都現代美術館

現代美術館の床がコールテン鋼のタイルで埋め尽くされてる!それだけですごい。 鉛の板に数色の顔料を何重にも塗り重ね、それを削り出すことで絶妙な色の重なりが見つけられていく田窪さんの表現手法がとても面白い。

文化庁メディア芸術祭@国立新美術館

今年の大賞はMichel DÉCOSTERDの「Cycloïd-E」 とにかく機械っぽさとその動きの生々しさの対比がすばらしい。 しかし圧倒的だったのはクワクボリョウタ氏の「10番目の感傷(点・線・面)」。光源を備えた鉄道模型が並べられた日用品の間を抜けてその影を壁に…

オランダのアート&デザイン新言語@東京都現代美術館

面白かったのは一番最初に展示されているTed Noten(http://www.tednoten.com/)が指輪をアクリルで固めたハンドバックみたいな既存を変容した作品をつくっていたところ。少し補完される。続くMaarten BAAS(http://www.maartenbaas.com/)もリートフェルトの椅…

トランスフォーメーション/東京アートミーティング@東京都現代美術館

変身-変容をテーマにいろいろなジャンルの作品が集まる。 現美では初の試みだけどこういう漠然としたキュレーションは好き。中沢新一・長谷川祐子 共同企画 それだけで見る人に理工学的な視点を与えてくれるので、結果として見る方に右脳と左脳の横断を課せ…

建築道 前田紀貞@INAXギャラリー

建築とは生き様であるとし、建築だけでなくバイクや事務所ライフを含めた展覧会。 INAX7Fの展示は毎回アナウンスが弱くて困ります。 入所条件がカワサキに乗ることっていうのがいいwロックだよねー。 会場にはエンドレスでRoll over Beethoven が流れている…

カンディンスキーと青騎士展@三菱一号館美術館

ミュンヘンで僕が一番好きだった黄色い美術館、レンバッハハウス改築中に伴う巡回展。 大学からも近くて、当時よく帰りにフラッと寄っていました。 ミュンヘンに久々に行きたいけど、今はレンバッハ改装中だし。。くらいに好きなところ。 こうして見れるなん…

都市のランドスケープ ドミニク・ペロー展@オペラシティアートギャラリー

今日ちょっとどみにく?ってことで土曜朝美術館。 僕がペローの好きなところはヨーロッパの建築家だけどそのデザインに手垢が見られるところ。それでいてヨーロッパらしい繊細な手垢。 手垢と言っているのが何かというとデザインされたフィニッシュをみて、…

ホキ美術館開館記念特別展

美術館内には写実主義の絵画作品ばかりが集まっている。 見始める前に連れに「写真みたい」と言ったら負けだからと言いつつ連呼してました。 写真技術発達以降の写実なんて、とはじめは小馬鹿にしてたけどとても楽しい。 右脳が楽しいというのともまた違うん…

藤本壮介展-山のような建築 雲のような建築 森のような建築@ワタリウム

勝手に藤本さんのことを「積んでみれ建築家」と呼ぶことにしたいと思った。 積んでみれば何かが起こる。そのシンプルさがとても楽しい。 しかし森のような建築と、山のような建築および雲のような建築とはとても乖離があると思った。 だって山や雲のもつシス…