ゼミドス

後輩が僕のゼミを称して先生に刺されるためのドスの用意だったと言ったまさにそのドスを用意しているところに高校の陸上部の友達から電話が鳴って、しばらくアメリカに行っていた友達が2人も帰ってきてるから今日飲もうと行われたときに僕は迷うことなくオーケーしていて、その時に僕も今作っているレジュメがまさしくドスなるものに相違なくなるだろうと確信し、5時間後に晴れ晴れとした思いで4年ぶりに再会する旧友6人と抱き合っていた。
スーツを着ていなければみんな全然変わっていなくて、下手すると髪型すら変わっていない奴もいるから多分一番変わったのは僕だ。きっと僕なんか1年前の自分からも結構変わっているし2年前の僕を知っている人間ならきっと今の僕にがっかりするだろうとも自分では思ったけど、周りから見たら意外と結構僕も変わってないように見えるのかもしれない。1人はこの間結婚してその結婚パーティには僕も行って、後2人また春に結婚するという。3人とも女を泣かすようなタイプでなくてきっと3人とも幸せな結婚になるだろうと思ったけど、何せ男子校だったからみんなの女の子に対する接し方とか実はあまりよく分かっていないし、僕は相変わらず自分の幸せな結婚生活が全然想像できなかった。
こういう久々の集まりの時はいつも長く会っていなかった間に流れている時間という概念を喪失したように感じるけれど、昨日あまりそう思わなかったのは特にうちの学年のエースだった二人が最近また走り始めた話をしているときで、彼らは二人してキロ4分半は辛いかなと言っていて、僕は1キロを3分で走る二人のイメージしか頭になかったからみんな歳をとったんだと気づいた。