芸大卒業修士制作展

修士の建築は何故だか全員が外/内、手前/奥といった建築の表裏性をテーマにしたようなモノを作っていて似通っている。レベルは低くないがその表裏性を本当に空間の魅力にまで昇華させることができていた作品は多くなかった。
デザインや彫刻の方が見ていて圧倒的に面白いのは、社会や潮流に流されすぎずに自分を表現することにもっと純粋だからか。彫刻におけるキャラの現れというのは僕らの脳に対してはやっぱり写実的な彫刻との乖離の仕方に現れていると僕は思って、その乖離量によって表現されている固有性が別の何かに対する疑問とか自分の感情とか、そういうものを捕まえていると分かるとき僕らの脳はピーンと何かがつながったような印象を受けて、おもしろーい!と思うのだ。
とにかくタダだし今週末に予定と金がなければはぜひ行くことをオススメする。とくに大学会館という建物で見られる「鳥の町」という映像作品が抜群に秀逸なので見てください。
http://www.geidai.ac.jp/topic/sintyaku_kiji/20050124/04sotu-ten-ueno.html