ベルリン、僕らの革命/die fetten Jahre ist vorbei

crz_joe2005-05-08

久々早朝映画祭、000と3人のドイツ人とともに見るドイツ映画。
経済格差の生まれる体制に対して革命を心に抱く3人の若者の青春映画。原題は豪邸に忍び込んで部屋を荒らした後に彼らが残すメッセージで「ぜいたくは終わりだ」の意味。
27の僕は気づくとこの映画を大人側の視点で見ている瞬間があって、今僕がその境界に立っていることを気づかせられる。こうしてみんな大人になっていくのだと僕は少し哀しい思いで映画を見たのだけど、ものすごく現実的なラストシーンにはとても勇気づけられた。
どちら側も負けることのない現実的痛み分け。今オススメしたい一本。
http://www.bokuranokakumei.com/


映画のハイライトを飾るジェフ・バックリィの哀しげな歌声は、まさにこの映画にぴったりの選曲で僕は渋谷から帰る電車の中で突然、中学生の時に音楽好きの友達が彼のCDを紹介してくれたときのことを思い出した。
その友達はジェフ・バックリィがインタビューで話していたことがすごいかっこよかったんだと熱く語りながらそのCDを貸してくれて、有名な父親を持ちながらそういうものに依存しないで自分の歌で勝負したいと語っていたという。映画の3人同様、大きな体制に反抗しながら彼は、たった1枚のアルバムを残しただけで若くして他界してしまったのだけど、彼がその後の音楽界に残した影響は計り知れない。