アジア一の瞬間


1週間降り積もった雪が土曜の夜にやっと溶けて今日も自転車で橋を渡って猿を見たり紅葉を眺めたり折り紙で12面体を折ったりと本当にのんびりした日曜だったのが、親父からのチケットが手に入りそうだという電話であわてて水道橋に向かった頃には試合は始まっていて、僕はM-SPLASHのお姉さんの3列後ろの席で両親と共にそれを見た。
それにしても東京ドームの外野席はレフトからライトまでロッテファンでぎっしりで、来年は外野席増築しないとチケットが取れないんじゃないかという有様に内心ぞっとして、それでも不甲斐ないながらもしっかり強いロッテを今年最後の生で目に焼き付けた。
ボビーは西岡が塁に出ながら走らせないで直球を正人に狙い打ちさせる辺りの采配が本当に絶妙で、本当に見ていて楽しい野球をしてくる。
あるのかどうかすら疑わしかった胴上げの瞬間がちゃんと見れたことに感動して僕は思わず涙目になって、ちゃんと韓国チームにも大声援を送る今はとても礼儀正しいロッテファンのことを本当に誇らしく思った。
巨人主体のプロ野球はたった一年でものすごい変わって、改革元年である2005年に熱烈なファンに愛された千葉ロッテが優勝したというのは間違いなくそのことを象徴するできごとだったと僕は思った。