summer sonic 06 1日目

crz_joe2006-08-12

僕にとっての毎年の夏の折り返し地点、サマーソニック初日。
朝9時に連れに起こされるもテンションは高め。
今年はパンクとメタルがマリンに臭い物にふた状態で詰め込まれたせいで
メッセにいるとダンスとロックの中間を行ったり来たりしている今の音楽シーンの状況がよく分かる構成。
・まずは65DAYS OF STATIC
音はテクノっぽいエレクトロでもあるのだが、
メンバーの演奏が明らかにヘヴィメタル
バンド名(static)の由来を垣間見る思いで面白い。
こうやって確立されたスタイルをクロスオーバーさせていく中では
一番遠い2つの音が割とうまく混じり合っている。
・続いてお笑いコーナーで二年連続の猫ひろし
オチなしでどんどんネタがすり替わっていく構成が抜群によい。
続くダイノジを見てもお笑いが観客の中の幅広い知識をベースにして
成り立っているのが分かって面白い。
・ボーカルが叫びすぎなければ最高にしっくりくる音のEL PRESIDENTEを流しつつ踊ってPHOENIX
ライブで聞くとフランスらしいポップな軽さがあまりないけどやっぱりこれも
クラブポップに最近のロックが重なっている感じ。
・つづいて昨今のPost Punkブームに火をつけ役だったことが忘れられつつあるthe Rapture
ボーカルギターとボーカルベースとドラムとカウベル(!!)という4人組で
少ない人数で軽いけど最高に踊れるロックをかなでている。
ミュンヘンの小さなクラブで見て以来の再会だけど
どちらかというとギターを使ったダンスミュージックというノリ。
・まともに2本もライブを見て疲れたので再びお笑いへ走るダメ人間2人。
ちょうどのタイミングで梅垣義明を見ながら昼飯。
普通ならドン引きのネタを許容させてしまう文脈作りのうまさに感動する。
・雨がやんだらしいと聞いて外に出て今年から新築のアイランドステージにて
マキシマムザホルモンPUFFYをみる。遠目に亜美ちゃんを見て満足。
・トリをどうするか散々悩んだ挙げ句メタリカdaft punkも捨て
今の自分が正直に一番聞きたい音楽the flaming Lipsを選択。
ひとまずモニターで歳をとったメタリカの4人を見物。
すると開始時刻前にボヘミアンラプソディが聞こえてきたので慌ててステージへ駆けつける。
前のkeaneが中止になったのでチューニングがてらに始めちゃったらしい。
自由な人たち。素人さんを舞台に上げてkeaneの曲を1曲歌わせる演出も。
はじまったライブはいきなりウェインが風船の中に入って会場に乱入したり
でっかいかぶり物が踊ったり何故かサンタクロースの集団が出てきたり
訳の分からないけどハッピーなオープニングだと思いきや
突如の紙吹雪と大量の巨大な風船と共に始まったイントロ。
多分僕が28年間に出会った中で一番の名曲RACE FOR THE PRIZE。
音だけではなく視覚的にも表現すること、人を感動させること
とにかく幸せな空気感をつくりだすこと。
それは僕が本当に学ぶ必要のあるものだったかも知れない。
ただ、いきなりエンディングのような演出はその後のライブ中も
大量の風船を場内に残し、反戦と平和を歌い上げるピースフルな音楽とは対称的に
ときどき頭上に振ってくる風船にいらいらするあたりがかなり笑える。