和歌山出張1

昼一にボスと空港で待ち合わせ。搭乗を待つ間、自転車の話で盛り上がる。
自転車はある程度まで行くと体型的な有利不利を超えられないとボス。
ところで最近ランスの影響でケイデンスの高い（ペダルの回転数の多い）自転車乗りが多いですねという話からなぜだか陸上の話になって、そういえば少し前にマイケル・ジョンソンが400mをピッチ走法で走って世界記録を出す人がいたけど、陸上界では誰もあれを新しい標準だと思っていないと話して、もしかしたらランスもそんな存在なのかもしれないとふと思った。
僕は元々ストライド走法で走る人間だったからか、自転車でもケイデンスはかなり低い。

久々に会うお施主さんは小学校の頃に僕の周りにたくさんいた完全なるおぼっちゃんで、打ち合わせの後料亭のような自宅の一部で食事を頂く。
夕飯を食べながら温暖化の話から、誰が求めているのか分からない東京の超高層バブルについての話になる。そういえば破壊された超高層ビルってWTC以外にはないねという話になった。もしかするとNYとかも、もう20年くらいですごい面倒くさいことになるのかもしれない。で、100年後の東京においてもあの超高層群がどうなっているか、と考えると人口が減って新しく建てたいという需要がなくなったら、壊さずにそのまま放っておかれるんじゃないかという話になった。

僕は近いうちにアニメーターがそういう近未来の東京を舞台にアニメをつくるに違いないと思った。行き過ぎた技術や開発に警笛をならすのは昔からアニメーターの仕事だからだ。
ボスを空港まで見送った後、取っておいてもらったホテルにチェックインし、独り貸し切り露天風呂に入る。ひとりでテレビを見ているとホテルに有線放送がある理由がなんとなく分かった気がした。