空気の家/中村拓志@OZONE

crz_joe2007-12-16

中村さんってあまり共感はしないけど建築家というジャンルを
新しいフィールドに持っていきそうな予感があって、気になっている人。


空気の家と題されたこの空間インスタレーション
空間を満たしているのは壁でも床でもなく空気だということに気づかせたいという仮説から
スーパーオーガンザという超軽量でものすごく編み目の細かい布に
いろいろな色を印刷してうねうねと吊っているのだけど
これは空気というよりは空気のような壁だよな、と思う。
きっとそのあたり、本質と表現の境界がすごく曖昧なところが中村さんらしいんだろう。


スーパーオーガンザってものすごく軽いので
たとえば吊り元をカーテンレールとかにしておいて、人が動いて起こる対流とかで
実際に空気の動きを空間の変化につなげられるような表現とかにも
できそうなんだけど、その辺の諦め具合が、らしい。