届かない場所/永山祐子@OZONE


中村さんの空気の家に続く永山さんの展示。
テント状の空間に釣りに使う重りがたくさんぶら下がっていて
それを少し持ち上げると花の影が倒れてきて少しだけ色づく。
運良く永山さんが青木淳さんに説明をしているところに立ち会えて
苦労話に聞き耳を立てる。


最後にテントを出て振り返ると
花が白い丘にパラパラと咲いている様子が一望出来るようになっていて
最初はなんだかよく分からないものが
どうなっているのか頭の中に少しずつ立ち上がっていって
最後にその種明かしかのように風景が目の前に広がる「奥行き」の作り方がとてもよかった。
ただ最後の風景の蛍光灯と造花の乾いた感じが少し惜しい。