ハインツ・テーザー展@ヒルサイドギャラリー

オーストリアの建築家。
よくまとめられた全体性はないけど、詩的な空間がたくさん紡ぎ合わされていて、近代、前近代的な建築のよいオーセンティシティーに溢れている。
考えてみれば建築の設計って分かりやすくまとめる行為と個々の良さを活かす行為とのいつもせめぎ合いで、平田さんの建築とものすごく対極的にテーザーの良さが見えてくる。
今の情報のスピード感を抜きにしても、万人受けする設計スタイルではない。
でも設計と施工にものすごく時間のかかる建築だから、それがものすごく簡潔にまとまってしまうことの方がむしろ不自然なのではないか。