イン10が10 ジャイサルメール

朝食後アイドリング。どうも暑さと食あたりのせいでダウン気味。この旅はいろいろとあまりにもタフだ。
暑くなる前にと街へ出て場内の城の部分に入る。



古くは12世紀まで遡る城には今でも王族が住んでいるようで、当時の暮らしぶりを見ていくと楽しい。屋上に上がると場内の様子が一望出来る。見下ろすと要塞の一部がホテルになっているようなところも見受けられる。


午後はスペイン人のおばさん2人組と砂漠ツアーに参加する。僕はジープの助手席に乗ったが、ジープなのでドアがなく、それがたまらなく気持ちいい。その状態を僕は自由だと思った。

もうすぐ日本に帰れば規制の整った生活が待っているんだろうけど、さっき上がった城の屋上も手摺が元々の構造から70cmくらいの高さしかなくて、ちょっと怖いけどたまらなく気持ちよかった。このジープの構造然り、もっと適材適所に緩いものはゆるくてよくて、何か事故があったときにそれをモノのせいにするようなそんな社会から脱して欲しいと強く思った。




ツアーは寺を1つ見て途中らくだに乗り換える。僕はらくだという動物に乗るのはモロッコ以来2度目だったが、今回は乗る前からこの動物のことが好きなんじゃないかとひとりで盛り上がっていて、当初それはらくだが反芻しているからだと思っていたのだが、実際見てみるとそうでなくて、目がぱっちりしていてまつげが長くて何より正座しているからだった。



大概の男子はこの動物が好きなんじゃないかと僕は思った。ただし乗り心地は決して快適でなく全然楽じゃなかった。痔になりそうだった。



砂丘はどこまでも続くという感じじゃなくて少し残念だったがちょうど満月だったので日が沈んでも空は明るかった。