jack Johnson ライブ/赤レンガ倉庫横特設会場

土曜日も徹夜で締め切りのコンペの仕事を仕上げ、15時から前座付きで始まっているライブのjack演奏前になんとかギリギリ間に合う。
会場は赤れんが倉庫裏の特設会場で海を挟んで対面に大桟橋のロケーション。多分対岸からもライブは楽しめたはず。
Jackのライブは2度目でニューアルバムの出来もイマイチだったのであんまり期待していなかったけど、期待はよい意味で裏切られた。
客席からアイラブユーと声が飛んで「僕もだよ」と切り返した後に「愛してるといったのはつまり、人間全般を愛するって意味で僕の奥さんに対する愛してるとは違うんだ」というjack。その奥さんのためにと言ってAngelを歌い始める。

聞き終わってなぜだかインドを懐かしく思う。
欲がないのだこの人には。欲がなくてシンプルでそれがオーガニックさを生んでいる。坊主のようだと思った。きっと彼がロン毛だったら誰も耳を貸さない。
こういう生き方は格差社会を支えるに違いないと思う。
そこには負け組なんて存在しないのだ。価値観が多様化した社会では経済的な裕福さだけが勝ち負けの要素にはならない。
アンコールをギター1本で歌い上げるjackを見ていてそんなことを思うと幸せな気分になった。