通路/川俣正@東京都現代美術館

時間がなく出勤前の土曜の朝一を狙うと空いていて良かった。
今までに全く見たことのない、川俣さんらしい展覧会。
展示作品があるというよりは、会場を使っていろいろなプロジェクトをワークショップなどを通じて作品化する過程を展示している。
何かを妄想することと現実化することには大きな差がある。そこには経済的な問題が必ずつきまとうのだろうけど、そういうところを一切カットして実際に実現してしまう力がものすごくアート的。
ちょっと前の21_21DESIGN SITEであった目玉商品展に代表されるように、デザイナーとアーティストの中間的な存在がどんどんメーカーと手をつないで経済と仲良くなって、自らの領域をブランド化していこうとするアートをメジャーと呼ぶとすれば、誰でも実際に行動を起こせばアーティストになり得るとする川俣さんはインディーズを地で行っている。清々しい。