崖の上のポニョ/宮崎駿
レイトショーで見てきました。子供向けのアニメなのにカップルばっかり。
賛否両論あるだろうけど最近のジブリアニメとしてはすごくよかった。
説教臭さがない。現実を超えた描写が可能であるアニメが根源的に持ってるテーマは序盤見え隠れするけれども、途中ですーっとそんなことはどうでもいいじゃないと引いていく。
そんなことよりもアニメはそもそも子供のためのものだよと。
そして内在するテーマはものすごい表現力で描かれたシーンの中にのみ表現される。
アニメだから許されること。アニメだから伝えられること。アニメがそもそも伝えたい相手。それがすごくはっきりしていて僕は好きだった。
話それるけど、その裏側を追求することなんてどうでもいいじゃないかと最近よく思う。
特に報道について。食品偽装問題とか、教職員の裏金問題とか、バスジャック犯の小学校時代の夢とか。報道がメディアが誰一人として人を幸せにしていない。
なんでそうなってるかって、お金があれば人をだましてよりよい地位を得られる高度資本主義社会とIT革命によっておこったある情報を共産していく社会の中にズレが今生じてきてるからだと思うけど、僕は騙されても飛騨牛だって言われてああそうかおいしいねってそれで幸せだと思うし、裏金なんてそこら中である話をいまさら逐一掘り起こし、ナイフ犯罪を増やすことしかできないメディアのワイドショー的に面白おかしく裏を洗い出そうとするあり方は正直どうかと思う。
だから話のつじつまが合わないとか、あれはどういうことだったんだとか
そんなことより子供たちに夢を!
って言ってる気がした。宮崎監督が。
メディアは子供たちにもっと夢を。