Tahiti80 Live@渋谷クワトロ
まあどのバンドでもそうだけど1,2枚目と比べるとそんなによくなかったNEW ALBUMのツアーで来日するタヒチのチケットを
まあ好きだけどそこまででもないな、多分ベスト50には入るくらいだなと思っていたはずの僕が抑えたのは
このCDではドPOPなバンドも、ライブで見たら結構ロックでかっこいいんじゃないかと思ったからだったと
1曲目のラストでヴォーカル&ギターのグサイエがギターをぎゅんぎゅん弾き始めたのを見たときで
ああこいつらはかっこいいロックバンドじゃないかと思った次の瞬間、
隣でベースを弾いているどこからどう見てもメキシコ人なデブでヒゲのペドロが弦もろくに押さえずに
おどけてポーズをとっているのを見て思わず吹き出し、なんて素敵なおっさんなんだろうと目が釘付けになった。
CDで聞いているより縦ノリがあって全然ロックでかっこいいんだけど、ふとベースのペドロに目をやると吹く。
楽しくて踊れて幸せな時間。
僕がロックを好きなのはロックというジャンルが構造破壊でできているからで
ライブを見ていてもCDの音の記憶によって耳から聞こえてくるその先に頭の中につくられている音の構造を
目の前で壊してくれる、その瞬間がたまらなく好きなのだと思った。
同時に脳は本当に都合よくできていて
CDには入っていて実際には鳴ってないはずのホーンの音が聞こえる気がして
結局何でも都合よく解釈してしまえばいいのだと踊りながら思う。