大泉の家/菊池宏建築設計事務所+Aプロジェクト
大島さんのプロデュース。
線路沿いの三角形の敷地に立つ狭小住宅。
三角形の角が切られた多角形平面が北側斜線できられるまで立ち上がったボリューム。
窓枠まで吹き付けられた狭小住宅はおもちゃみたいにも見える。
中に入ってみると色使いや窓の配置も多様でセンスが良いし
そのおかげでワンルーム3層積みの単純な構成なのに意外とシークエンスが多い。
限られた敷地条件、限られた予算と工期の中で最大限の仕事がされている。
いい住宅だと思った。
でも誤解を恐れずに言えば
前のめりな感じがしなかった。
世に出て行く若い建築家の住宅としてはまとまりすぎている。
と思った。
僕が30になっても若いバンドのデビューアルバムとかを
チェックしてしまうのは、そういうことなんだろうと思った。
新しいクリエイターが世の中に打って出る出方を
いろいろと見極めたいのだ。
ディベロッパーと若手建築家が幸せな関係にあるというのは
そういう意味ではよくないことなのかもしれない。
記憶に残るバンドがレーベルといつも揉めているみたいな話だ。
ピストルズとEMIみたいに
全然大人な意見じゃないなこれw。
ごめんなさい。