ネットとリアルのあいだ―生きるための情報学/

マトリックスやらインセプションの世界が次第に現実化して
ネトゲ廃人みたいな人が出始めている昨今の現状。
基本的にはあーだこーだと憂いている内容。


今なんとなく情報化社会と人間が相容れてないというのが本当だとしたら
それはすごい引いた目で見るとITの著しい変化に人間が着いていけてないんだと思う。
こういうのはきっと産業革命後にもあったに違いない。
本の中でもいずれこのズレは改善されていくだろうとしまとめている。


総じてしまえば身体と思考の距離だと思うんだけど
Twitterはこの距離をだいぶ縮めていくインターフェイスという気がします。
でもネット派とリアル派ってのが今後できてもおかしくない気がしますがw


本の中で面白かったのは情報が全ての人に平等に行き渡るようになった状態を
均質化=近代化=左脳により解釈される世界という視点と
今後の展望=ポスト近代化として右脳を積極的に使うような人間像として提示しているところ。
たくさんあふれすぎた情報のひとつひとつを左脳で判定していくんじゃなくて
ざっとまとめて感覚的に右脳で処理できるように今後人間は進化していくんじゃないかという実感は確かに僕の中にある。