the Flaming Lips + MEW@ZEPP TOKYO

crz_joe2010-11-17

夢のジョイントライブ。
MEWはライブ初体験。音源は全部持っているけどCDを買うまでは至らないそんな存在。
見始めてかなりツボだと気づく。
音楽を解体して際立ったメロディの上に再構築している感覚。脱構築変拍子
Radioheadをさらに変拍子にしてメロディを際立たせたような音のつくり。
ドラムが舞台の左に位置する辺りも脱構築を象徴している。
気づくと僕は歴史的に変拍子のバンドが好きだったと気づく。ReefしかりDizzy Mizz Lizzyしかり。
こういう音楽はトランスしにくいし、下手に聞き流すと悪酔いする手の音楽で、楽しむのには力量がいる。言うなれば偏差値の高いポップミュージックという感じ。
逆に簡単なリズムのリフレインには音を楽しむ以前に誰でも心地よくなれてしまう。
きっと僕が電子音楽に心を揺さぶられないのはそういうことなんだろうと思う。


バックに流れる映像も含めてカッコよかった。



2006サマソニ以来のFlaming Lipsは一度体験すると病み付きになる楽しさ。
音が脳内で視覚化されるのをフロントマンのウェインはさらに視覚的に展開する天才。
ライブ終盤、完全な闇の中で演奏された一曲に続いて、
今日はやらないとだろうと思っていた名曲Race For The Prizeのイントロと共に一転場内が明るくなる。
それと同時に吹き荒れるオレンジと黄色の紙ふぶき。
その瞬間の恍惚感というか多幸感がもう堪らない。
視覚と聴覚が組み合わさった新しい感覚がパカっと開かれる気がする。
他の空間では味わえない何かがそこにある。
音楽ライブを超えたエンターテインメント。