けんちくか

都市計画に対して平仮名の「まちづくり」ってのがあったけど、建築家に対して、「けんちくか」ってのが必要な時代になったと思う。


行政主導の都市計画は死んだけど、民間主導のまちづくりに今、火を灯さない手はない。
「けんちくか」は大文字の「建築家」を参照した概念。どちらも都市の問題を考えている。但し「建築家」のようにトップダウンでない、ボトムアップ的な街への仕掛けを考えている。政治と経済のしくみが変わったことに応じる変化。


「けんちくか」は建築家たちがつくったおおきな構造が破綻した先で、限りなく小さな単位を見つけてそこから活動する。


たとえばAEON的なロードサイドの風景のせいで、駅前の商店街が死んでしまったのだとしたら、商店街をさらに解体して行く先を考えたらいい。大型郊外店舗に対抗できるとしたら、距離の問題。歩いてすぐのコミュニティの拠点となるような店舗付き住宅に可能性が見出されてくる。そういうところから都市への開発を仕掛けられるようなのが「けんちくか」だと漠然と思う。