見張り塔から、ずっと/重松清

見張り塔から ずっと (新潮文庫)
例によって若い家族をテーマにした短編集だがこれはもはやホラーにすらなっている。嫁と姑とか団地内のイジメとか失ってしまった子供とか、一見大した事ない日常が「逃れられない」という要素をもってまるで安部公房砂の女のようにつきまとう。それってすごく怖い。