コミュニケーション・メディアから建築を考える@建築会館

ここで阿部仁史さんがやってたり言ってたりしたことは僕もここ半年くらい考えていて、それはつまり建築家の職能の拡大というか範囲の拡張みたいなことな んだけど、例えば僕は「外国人と暮らす街」というコンペのときに大久保の町にキッチンを仕掛けるという単純なことをしたのだが、その行為のあり方とかバリ エーションをひたすら追求しシュミレーションしてみせ、それを純粋な建築設計設計のあり方なとして捉えていたように思うが、阿部さんの言っていたのも全く 同じで、ハコモノ建築にならないために設計後も施設の使い方を住民に伝える作業の大事さと、何気ない駐車場が結婚式というイベントを企画するだけでコミュ ニティ空間に生まれ変われる、ということを言っていた。このことについて僕と321くんの間で問題となっていたのは誰がそれ(特に前者)に対して金を出す のか、ということだが、それには設計と言う行為の社会的な認識自体がそのレンジを広げる必要があるんだろうけど、そう簡単に社会が動いてくれるわけがな い。何て話をしているうちにエロサイトの経営者が月に何百万と金を稼いでるという話になった。結局の所誰が得しているのか良く分からない広告とかスポン サーのシステムって実に不可解。結論はなし。