ローファイ

全然進まぬコンペ案を模索する中、せめて天気の良い日曜の午後らしく音楽をかけようということになったのが スピッツで、それは何だかほんとに柔らかな感じで気持ちが良かった。実は彼女が好きなものでいつの間にやら殆ど全ての曲を口ずさめるほどになっていた僕で あったが、一時はシーンから消えたようになっていた彼らが最近いつの間にやら渋谷系のおいしい位置を獲得していたので、なるほどそんなものかなあなどと妙 に感心したりしていた。
時代の求めている音って、ひかれないほど下手でないテクニックがあってやる気がなくて訴えたいことも大してなくて、みたいな感じになっていて要するにロー ファイ。実はスピッツは僕が気づかなかっただけで確かに最初からこの線にのっとっていたわけで。。。僕が最近毎日のように聞かずにいられないTHE  LIBERTINESの名曲”Death on the stairs”のイントロのリフなんかもおいおいって思っちゃうほど頼りないんだけどそこがへたうまの妙であり、スティーブ・ヴァイとかジョー・サトリ アーニとかヌーノ・ベッテンコートとかヘルゲ・エンゲルゲとかクリストファー・アモットとか僕の知っているたくさんの上手いギタリストなどは全くその技術 をコアなファンの為だけに持て余し、逆に僕なんかそんな名前をたくさん知っているというだけでネオナチか何かと間違えられて敬遠され疎外され排除されてタ イーホされかねない。
もちろん嘘だが、建築で同じことやろうとすると無責任には行かない分なかなか大変であるよな。などと思いつつ明日からも9mの塔と格闘の予感。
リバティーンズ宣言