ジェネレイティブ

TY先生の言うジェネレイティブという考え方には強く共感するものがあって僕の中でそれはデザインにおいて ひとつのルールを決定するとそのルールが自発的にその他の与条件をインテグレートするようになっていってデザインが固まっていくことだと理解している。こ れはイタリア広場のコンペのときに地面がうねったようになることが決まって僕が等高線のような図面を書き始めた時にあの時はそれこそ何百本とうねった線を 書いていてそれが僕の意思とは無関係にいろんなことをインテグレートし始める瞬間があってその時以来TY氏がジェネレイティブという言葉を使うまで漠然と したかたちで頭の中にあった。坂本課題のときもたどり着くことはなかったけどそういうことを考えていたしドラフターのようにして始まった今のウォーカー アートセンターの仕事もいつのまにかそういうデザインの中にいて僕は密かに盛り上がっていた。それが僕の担当分だけ予算の関係という極めて暴力的な力で撲 殺されて今とても失踪モード。ところでT研究室とは昔から非常に多くの失踪者や精神異常者を生み出しているらしいがユリイカじゃないけどそんな中でいつか 僕も暴走を始めるのではないかとふと不安になった。