凶気の桜/ヒキタクニオ

凶気の桜 (新潮文庫)


久々に読む価値のある小説だった。渋谷という街を裏側から再解釈している。い きがってたナショナリズムは大人の社会の論理の中にどんどん切り刻まれてゆく。こうまでズタズタにしていいのはこれが小説だからだ。そういう意味では胡散 臭い右寄りの作家だが割と信頼できる。どんな映画 になっているのだろうか。