先生

今日ガエ現場で腐るほど名刺をいただき、初めて先生と呼ばれる不始末。


ずっと読もう読もうと思っていた本があったのに、なかなか本屋で見つけることができずにいたが、アマゾンだとやはり一発で見つかって、ようやく 手にすることができたその本の著者に僕が会ったのは2001年の11月のことで、それは薄暗いモスクワの空港での出来事であったと記憶している。
僕は首を締めれたおかげで荷物も少なくてとても楽しかったヨーロッパの旅を終え、ローマからのトランジットで日本に行く便をそこで待っていたのだった。階 段にぼうっと座っていると同い年くらいの日本人がやって来て、旅するものにとってのルーティーンのようにどちらからということなく会話が始まった。絵に描 いたような好青年という印象のその彼が本を出したのはそのちょうど半年後のことだった。