800 川島誠

800 (角川文庫)
今週よりガエ・ハウスの現場監督を名乗り出てて一身に引き受けることにしてしまった僕なので連休の終わりはなるべくのんびり過ごすことにして、ゴロゴロしながら読書などに耽る。
これまで5人が等価の仕事量をこなすことでうまく機能してきたM1であったが、シュウカツがあったりなかったりでバランスが崩れることもあって、先に仕掛けて集団から一歩抜け出すことにした。あ、単に仕事量の話だけど。
そしてこれは元陸上競技者の性だ。
というのに気づくきっかけとなった小説はモダニストとポストモダニストの800mランナーが主人公の青春小説で、多くの作家が青春モノを書くのはその時期 が性とか自己とかたくさんの問題を抱えて書きやすいからなのだろうが、その評価とはそれを読む人がどういう青春を送ったかに依る。そして中高と一貫で陸上 競技者であり続けた僕はこれを好意を持って受け止めた。
多くの人が陸上って何が面白いの?って言うんだけど、シンプルであるが上に自分の肉体との細やかな対話と結果のビビットな関係とか、責任の所在が自分だと はっきりしていることとかそういうことだと思う。だから気づいたんだけど結局陸上やってる人間って社会の中でやっていくにはちょっと何か協調性とか社会性 みたいなものが欠落しているなと。で、この小説は何かが欠落している人間をちゃんとレス人間として魅力的に書いていていい。それと恋愛と欲望が別の次元に あることを正確に書いているところとか。
まあとにかく明日からドカチン頑張るでよ。北九州とか岐阜に飛ばされちまった親友のドカチン先輩にアドバイス受けながら。
何にしてもとにかくこれから実施設計が控えている僕らなもんで、後は実際に施工して発生する問題とか指示の出し方とかそういうことを学べれば一応ひと通り学べることになるわけですから。それは例え自分が直接設計していないとしても。