いらいらのいきどころ

土曜出勤の帰りに友達が集まって飲んでいるところに顔を出そうとして電話をかけようとしたまさにそのときになって電池の充電が切れたので、詳しい場所もその中の誰かの電話番号も暗誦できない僕には完全になす術がなかった。僕にできたのはうちの近くのコンビニに寄って缶ビールを2本手にすることだけだった。しかもそれは缶ビールですらなかった。安くて長いヤツだった。
まあいいか。


明日も朝が早いしそれに東京を横断しなければならない。久々に母校に赴いて後輩たちの卒業設計を見てアドバイスを送るためだ。都立大ではもう学校での講評会というのは終わっていて八雲賞というOBのあまりうだつの上がらない若手建築家たち(熊倉洋介/佐々木龍郎/松岡恭子ほか)から酷評を受けるという会が残っているのだが、その八雲賞に向けて今年の生きのいい後輩たちからその審査員たちよりも若い世代のOBに当たる僕なんかに見て欲しいんですけどと声がかかったのである。
朝10じに南大沢という非常に早い時間にも関わらず僕がこれを引き受けたのは、今僕があの学校の設計を見てどう思うのか自分自身興味があったのも半分くらいあるが、正直に言うとこれはいい憂さ晴らしになるなと思ったのもまた半分くらいある。
可哀想に。