ツートン/Super-OS

で、中野ブロードウェイを抜けてSUPER-OSのオープンハウスへ。初めて吉村靖孝氏と話す。建築をつくる側の社会とそれを享受する側の社会があったときに、彼らはCASA BRUTUS的価値観においてダサいと思われている一般的な建材を持ち出して上手く使うことで、いわゆるCASA  BRUTUS的建築家からもユーザーからも距離を置こうとしている。それがうまいことキッチュに肩の力を抜いてできているなと思った。ただ、そうやって CASA BRUTUS的建築家に対する批判を(そういうものは僕も必要だと思うけれど)建築をつくる側の狭い社会の中で行ってしまって、結果として非常に無愛想な空間によってユーザーも排除しているようなやり方というのはどうなんだろう。彼らは徹底的にデザインをしないことをデザインのソースとしていて、逆にそれでカラーが出てきているストラテジーは見事だな。どうでもいいけどツーだとトンでワンとかスリーだとトーンになるんだね。