年度末

東の空が薄明るくなってきた早朝の新宿には花束を抱えたもの凄い数の卒業生たちがあふれかえっていた。もう 6年の付き合いになる都立大の仲間たちも別れを惜しみながらもそれぞれの帰宅方面に散り散りになって行く。都営新宿線方面は僕だけで、僕はまた一人になっちまったなあとしみじみ思った。いつでも会えるのだろうがやっぱり少し寂しい。みんな幸せになってくれればいい。地下街にあふれかえる浮浪者たちを見ながら少しだけ考えた。でも彼らもきっと彼らなりに幸せなんだろうとか思って僕は彼らとの距離感を縮めようとした。

その3時間くらい前に僕は今反戦運動とかしてるんじゃない?とか言われて体制批判的キャラクターがつくづく浸透していることにあきれた。するとそういうレッテルに対しては今度は態勢批判的になって「小泉さん間違ってないよ」とか言ってしまう僕がいる。てゆうか体制批判的キャラが引きずってなのか誰にも僕が就職するイメージがなくて、あまりにみんながそうだと僕はいつか道端で寝てるんじゃないかと心配になるワケ。

その更に10時間くらい前には僕らは絶対君主制の前に革命の意識すらも起こせずにいた。年に2度の大掃除だったがとにかく塚ちゃん機嫌悪し。触らぬ神にたたりなし。こういうとき僕らは責任の所在を不明にしてやり過ごすために必死になる。状況は更に停滞するんですけど。僕もここ最近はこの体制にたてつくことをしなくなっている。成長と対価な退化。