ブレゲンツ〜リンダウ〜ウルム

パーティ明けの土曜に朝一で起きて中央駅からブレゲンツ行きのICEに飛び乗る。予想していたより天気もよくて車窓から見えるベタ塗りしたような芝生の黄緑に木々の朝日を受けた長い影が深緑の影を落としていて、よく目をこらすと朝露が朝の光を反射しているのが分かる。ブレゲンツとリンダウというボーデン湖周辺の街の間にはオーストリアとドイツの国境が存在しているのだけれど言葉も変わらないから鉄道に乗っていても全くそれを感じることがないのだけど、一端街に出てみると近現代建築の多さに確かにその間に国境が存在していたことが分かるのが面白い。ズントーの美術館はケタはずれにきれいで、少しだけ隣国を羨ましく思うのだけれど逆につまらない近代建築も多くて、街を歩いている分にはドイツのが楽しい。ドイツでは特にバイエルン州では古い建築はその善し悪しに関わらず年代が古いほど手をつけられないという法律になっていて、その反面戦後に建てられた建築ならガンガン壊せる。保守的で嫌悪していたのだがブレゲンツを見てバイエルン万歳と思った。何でも集まっている状況というのが良くて古いのでもカオティックなのでも集まってればそれなりの何かがあって、何百年単位で古さの違う建物が並んでいるのを見るのはかなり萎える。


翌日、前の日にリンダウでツェッペリンを見てツェッペリンって言われてもレッドツェッペリンしか思い浮かばない僕だけど、ふとそういえば僕らはラピュタとかFFとかを少年期に体験している以上飛行船にはかなり親しみがあるはずだ、なのに全く知識がないコレはまずいと思って途中下車してツェッペリンミュージアムに行ったのに休みでやんの。


仕方なくウルムに移動して世界一高い教会塔に昇った。天気があまり良くなくてトップが雲の中に隠れていた。あれはマジでかっこいいね。キングオブ大聖堂の感あり。オススメ。めちゃ怖いけど。