ベルリンの3

2日も言い忘れてたけど、寒い。日も出ないせいでマイナス5℃よりは暖かくならない。寒いから長時間歩き回って寒さに死にそうになるとカメラ片手に走ったりする僕は本当に建築バカみたい。でも本当に寒いとカフェに逃げ込む。おしゃれなカフェのインターバル。カプチーノ一杯2ユーロの贅沢。
しかも修論のネタ集めも兼ねて普通の建築バカが行かないようなかなりコアなところも回る。時には住所と最寄り駅の情報だけを頼りに地図もなしに探し回る。旅が部活の様相を呈してきた。
ドイツ人てそうであると決まっていることには疑いを持たないで従う人種らしくて、いろんなことを習慣化して身につけてしまう。例えば僕がこちらでは女物と認識されている帽子を被っていてもJOEは何で女物の帽子を被っているのかと聞いてきてじゃあ何故これは女物なのかと聞いても男は誰も被ってないとしか答えない。こういうのってドイツのスタティックさの大元だと思うけど、逆にドイツの省エネ建築の話をすれば、省エネの基準が法的に決まっていてその前提でやり繰りするから肩に力が入ってない感じがする。そんなところを狙って回る。旅が取材の様相を呈してきた。
ライヒスタークにまた昇る。やっぱり激しく荷物チェック。ソニーセンターとか激しく明るい。こっちのビルってファサードにライトが組み込まれていて夜はそれでライトアップしている。だからバカみたいに明るいのだけど、実はそんなに夜遅くまで誰も働いてないせいだというのもある。そう思うと新宿の夜景とか風情があるよね。働き過ぎの悲しい性が街に彩りを与えてる。終電近く帰る前に上を見上げて自分より辛い人がいることを知る。そういう人間の生活の風景だったのだあれは。